さて、謎の乗っ取り屋と呼ばれるスティール・パートナーズの取締役は日興コーディアル証券(日興)出身の西祐介氏であり、日興は事実上シティバンクグループの傘下です。また、かれらの乗っ取り資金は、合衆国の老舗銀行メリル・リンチからきています。

このようなスティール・パートナーズだが、ブルドックの件では、自ら起こした訴訟で、逆に裁判所から「濫用的買収者」と認定されました。グリーンメーラーであると裁判所に公式認定されたもという、とんでもない結末を手にしたのでした。

話が横道にそれてしまいました。
軌道修正しましょう。

昨日お話しましたように現行の株主割当は、取締役会が敵対的買収を防ぐポイズンピルという名の下で、会社を私物化できます。

別の表現では、保身のためにポイズンピルを活用できると言えます。これを防ごうというのが法務省の動きだと思います。

株主総会特別決議を必要とする有利発行ではない時価での第三者割当増資の話ならば、「支配権の不適切な移動」としての争点に成りはしないのですから。

『年次改革要望書』にマッチさせるには、

 岾主割当」による新株発行を総会決議として「不適切な新株発行」を防ぎ、
∋拉朿主もしくは第三者と取締役会が結託して、「支配権の不適切な移動」を起こす「第三者割当増資」に対する規制強化を行う。

という二つの方策を法務省の名でリークすべきだったのかもしれません。

今回の記事の背景には、合衆国企業が今後日本企業をより買収し易くするための合衆国政府からの圧力があると観ることができます。『年次改革要望書』には今後も目を通し、吟味する必要があります。

会社は株主のもので、取締役会のものではないという合衆国流の資本主義のルールからすると問題はありません。しかしながら、「企業は公器」と捉えるならば、問題をはらんでいるといえそうです。

最後に、わたしはロータリアンではありませんが、
アーサー・フレデリック・シェルドン氏のお話を。

彼は1921年にスコットランドのエジンバラで開催されたロータリアン国際大会で、職業は利益を得るための手段ではなく、その職業を通じて社会に奉仕するために存在するのであり、儲けを優先しようとして事業を営むことが、事業に失敗する最大の原因であると述べました。彼の「全分野の職業人のためのロータリー倫理訓」は、わたしたちが自らの事業生活を省みる道標となります。

【第1条】自分の職業は価値あるものであり、社会に奉仕する絶好の機会を与えられたものと考えること。
【第2条】自己改善を図り、実力を培い、奉仕を広げること。それによって、「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」というロータリーの基本原則を実証すること。
【第3条】自分は企業経営者であるが故、成功したいという大志を抱いていることを自覚すること。しかし、自分は道徳を重んじる人間であり、最高の正義と道徳に基づかない成功は、まったく望まないことを自覚すること。
【第4条】自分の商品、自分のサービス、自分のアイディアを金銭と交換することは、すべての関係者がその交換によって利益を受ける場合に限って、合法的かつ道徳的であると考えること。
【第5条】自分が従事している職業の倫理基準を高めるために最善を尽くすこと。そして、自分の仕事のやり方が、賢明であり、利益をもたらすものであり、自分の実例に倣うことが幸福をもたらすことを、他の同業者に悟らせること。
【第6条】自分の同業者よりも同等またはそれに優る完全なサービスをすることを心がけて、事業を行うこと。やり方に疑いがある場合は、負担や義務の厳密な範囲を越えて、サービスを付け加えること。
【第7条】専門職種または企業経営者の最も大きい財産の一つこそ、友人であり、友情を通じて得られたものこそ、卓越した倫理にかなった正当なものであることを理解すること。
【第8条】真の友人はお互いに何も要求するものではない。利益のために友人関係の信頼を濫用することは、ロータリーの精神に相容れず、道徳律を冒涜するものであると考えること。
【第9条】社会秩序の上で、他の人たちが絶対に否定するような機会を不正に利用することによって、非合法的または非道徳的な個人的成功を確保することを考えてはならない。物質的成功を達成するために、他の人たちが道徳的に疑わしいという理由から採らないような、有利な機会を利用しないこと。
【第10条】私は人間社会の他のすべての人以上に、同僚であるロータリアンに義務を負うべきではない。ロータリーの神髄は競争ではなくて協力にあるからである。ロータリーのような機関は、決して狭い視野を持ってはならず、人権はロータリークラブのみに限定されるものではなく、人類そのものとして深く広く存在するものであることを、ロータリアンは断言する。さらに、ロータリーは、これらの高い目標に向かって、すべての人やすべての組織を教育するために、存在するのである。
【第11条】最後に、「すべて人にせられんと思うことは、他人にもその通りにせよ」という黄金律の普遍性を信じ、我々が、すべての人にこの地球上の天然資源を機会均等に分け与えられた時に、社会が最もよく保たれることを主張するものである。

(終わり)

今年一年、お読みいただき、ありがとうございます。
本年以上に来年も良き年でありますよう願っています。

みなさんの健康と豊かさを祝して、乾杯♪

感謝