あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

ニューヨーク州立大学で勉強していた頃、ディーン(学部長)であったヒッキー教授は、「ケミストリー」という言葉を人間関係によって新しい成果が得られたときに使っていた事を思い出します。

人間関係を結ぶときに打算は持ちませんが、何か共鳴しあえるようなケミストリー的な関係を願っています。念の為に言っておきますが、これは三識(知識・見識・胆識)が残薄な「お友達クラブ」とは次元が違います。人との出会いの「入り口」は大いに広げていいでしょうが、「出口」は志を同じくする人たちと通じるというところに見極めています。本氣で情熱をもって何か(仕事)を成し遂げることを目指す人たちとの出会いは楽しいものです。得意とするジャンルは違っていても、それを超えて啓蒙し合うことができる人間関係の縁には不思議なものを感じます。そこから勇氣をいただき、生きる張合いを持つことにつながります。

閑話休題(ソレハサテオキ)

ピーターの法則(Peter Principle)は企業組織の社会法則としてよく知られています。

能力主義の階層社会に於いて、人間は能力の極限まで出世する。すると有能な平(ひら)構成員も無能な中間管理職になる。
∋が経つに連れて人間は悉く出世していく。無能な平構成員はそのまま平構成員の地位に落ち着き、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人間で埋め尽くされる。
その組織の仕事は、まだ出世の余地のある、無能レベルに達していない人間によって遂行される。

企業の中で高いランクを目指す上昇志向なるものの多くが、自分と他人を比べ続けることをエンドレスで繰り返すアウト・オブ・コントロール(制御不能)状態であり、精神衛生上望ましいものとはいません。もちろん、自分を評価して(価値を決めて)くれるのは他人様だし、自分の価値を認めてもらいものです。それが人間というものです。

これを知った上で、自分が所属する社会(組織・企業)での地位(ランク)よりは、自分が仕事を通じてここまで成長したいという願いを最優先事項にしたいものです。成長は、日々仕事を続けるうちに自ずと能力が上昇する連続的なものです。これを日常的な成長としますと、非日常的な「クォンタム・リープ(量子的飛躍)」と呼ばれる意識の劇的な変化を経て成長していくという不連続なものもあります。この二つの成長があることを知って、今の自分を舵取りしていきたいものです。

この人生がいつも光に照らされている、というわけではありません。日陰を歩かねばならないときもあります。自分の周囲が闇に包まれることもあります。そうなると、恐怖に襲われ、不安にもなります。にもかかわらず、私たちはこの人生の歩みを止めることなく、歩み続ける必要があります。暗闇の中に「ヘッドライトの灯り」を照らし、歩み続けてたいのです。このヘッドライトの灯りが「仕事(=成長願望)」です。この灯りも人間関係と同じく、勇氣を与え、生きる張合いを持つことにつながります。

平成24年壬辰が皆さまにとって更に佳い年でありますよう、祈願して止みません。

感謝