生彩ある人生

蒼き淵の彼方よりあふれ出づる光の泉。内なるしじまと向き合いて 輝きは聖となり私(わたくし)と成す。

2013年11月

政策と結果

社会科学とは、私たちが暮らす場である社会をより良くしようという努力です。

この社会には法則性があり、それを抽出することで結果を予見できます。結果が出てから、それに応えるのでは無責任すぎます。現実に肉薄して、現実が悪い結果を出す方向に向かっていると知ったなら、取りも直さず、軌道修正を加えましょう。

悪い結果とは、普通に暮す「私たち民衆へのリスペクト」を社会が持てない状態のことです。リスペクトには、価値を認めて心服するという意味がありますが、この言葉の語源であるラテン語に鑑みて「私たち民衆を振り返って見る」と意味付けたいと考えています。

新法(政策)を成立させ施行するに際しても、普通の人々に対するリスペクトを忘れてはなりません。


大きな笑顔の佳き日々を

感謝
taro3 130920_150732

水と食料と燃料

一冊の本をおすすめします。尊敬する草苅健氏のホームページから教えていただきました。『里山資本主義』(藻谷浩介・NHK広島取材班著 角川出版 820円)で、良書です。

マネー資本主義にどっぷりと浸っていると、生きるのに必要な水と食料と燃料のことを忘れてしまいます。実は、お金という交換価値(exchange value)は、それらを手に入れるための手段の1つに過ぎません。必要な水と食料と燃料を、かなりのところまでお金を払わずに手に入れている生活者は、日本各地の里山に無数に存在します。

山の雑木を薪にし、井戸から水を汲み、棚田でコメを、庭先で野菜を育てる暮らし。鹿も猪も増え続け、狩っても食べきれないそうです。ご先祖さまたちが里山に営々と築いてきた隠れた資産には、これからも私たち民衆を養っていくパワーが有り余っているようです。

里山資本主義とは、お金が乏しくなっても水と食料と燃料が手に入り続ける仕組み、いわば安心安全のネットワークを、予(あらかじ)め用意しておこうという実践。東日本大震災で私たちが思い知らされたのは、金さえあれば何でも手に入り、金銭に換算しにくい自然や人間関係は後回しという現代社会の限界の明示でした。かなり以前から私たち日本人が抱いていた不安を実感に変える事件でした。

森や人間関係といったお金では買えない資産に最新のテクノロジーを加えて活用すれば、マネー資本主義だけに頼らない、安心で安全で底堅い未来を創造できそうです。ただし、そこは観念的な風景ではなく、実践的・日常的・継続的に、そして予期せぬ事件(又は事故)を乗り越える胆識(勇氣&行動力)を備えた目覚めが求められる環境です。

ここでの生活を目的地に到達したとするのではなく、次のステップの出発点だくらいに意味づけておくのなら、その生活は人間の若返りのエリクシル(elixir)に違いありません。

感謝
里山資本主義
最新コメント
生彩ある人生の契機に




プロフィール
記事検索
  • ライブドアブログ