素的な自分や自分のすばらしさを大いに喜びましょう。

私たちは自分の価値を財産や功績、他者の評価で決めてしまう傾向があります。そうしなければ、他者から切り離されて一人ぼっちなってしまうと感じるからです。周りに合わせて、いい成績を収め、人脈を広げ、税金を払い、社会のルールを守ることで成功に近づくことができると考えてしまいます。

私たちは母の胎内に宿り、何もしなくても、独り、うまく生まれてきました。無為自然の究極は、胎内での生活でマスターしているのに、この世に生み出され、しばらくすると無為自然のライフスタイルを忘れます。人に勝つこと、所有すること、幸せになることが、この世に生まれた目的だと考えてしまいます。思考でもって自分をつくりあげ、いつも何かを求めたくなり、「これを達成すれば満たされる」と考えてしまいます。意識的に胎内のような無限の存在と一体化したいものです。無限の存在とは、宇宙でも、源でも、道でも、何と呼ばれていよとも、限りなく成長を続けることです。

それと瞑想について少し。神(=自分)の唯一の声は「沈黙(サイレント)」だと言われます。沈黙は、自分が生み出した概念(勝ちたい、所有したい、認められたい、等)を捨て去る処方箋であり、自分のすばらしさを喜ぶ妙薬です。別の言い方では、Mute communication、無言のコミュニケーション、または外界とのコミュニケーションを弱める、と表現できそうです。

仏陀は自らを求めるために修行し、当初は荒行でノルアドレナリン(注1)の制御をしたのですが、その限界に氣づき菩提樹の下で瞑想し、ヨガの腹式呼吸法を導入して、セロトニン神経(注2)の制御法を確立しました。それが長生きの健康法であり、南北の磁場を生かして北枕で涅槃(注3)したのですが、弟子たちはそれを「仏教」という宗教に変えてしまいました。自分のすばらしさを覚って、喜び、長生きすることが仏陀の智慧でした。

今、この空間で生きているという実感、過去や未来とは関係のない今の自分。
無為自然に成長を続ける自分を覚え、自分らしく生きようではありませんか。


自分らしく生きる = 生彩ある人生


細雪の札幌にて

2013年12月1日

感謝
taro1
岡本太郎記念館@南青山にて
※注1
 アドレナリンは、脳の視床下部が身体の危機を感知したりすると、その指令が交感神経を経て副腎に伝わり、副腎髄質から分泌される物質です。一方、ノルアドレナリンは脳内と交感神経の末端から分泌され、主に脳の働きに強い影響を与えている物質です。
 いずれも、生命の危機・不安・恐怖・怒りを感じたとき、あるいは集中力を要求されるようなときに分泌されるホルモンです。違いは、アドレナリンが体内をめぐって各臓器に興奮系のシグナルを送るのが主要な役割であるのに対して、ノルアドレナリンは神経伝達物質(脳内ホルモン)として私たちの思考や意識を活性化する役割を担っている所です。アドレナリンもノルアドレナリンも交感神経系の伝達物質です。参考→ http://www.mariyaclinic.jp/b_exsamination/b_r01mcn/mcn/mcn2005/b_r01news0502.htm
※注2
 セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンと並ぶ三大神経伝達物質の一つです。ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある伝達物質で、セロトニンが不足すると精神のバランスが崩れて、暴力的になったり、キレやすくなったり、うつ病を発症すると言われています。
 人体中には約10ミリグラム程度が存在しており、そのうち約90%は小腸の粘膜にあるクロム親和細胞と呼ばれる細胞内にあるため、昨今急増しているIBS(過敏性腸症候群:慢性的な下痢や便秘などの便通異常を伴う腹痛や腹部の不快感が繰り返される疾患)などの症状にも関連しているとも考えられており、腸などの消化管の働きに作用していると考えられています。 体内の残り10%のセロトニンのうち、8%は血小板に収納され、血液の循環を通じて体内を巡ります。 残りの僅か2%が脳内の中枢神経に存在しており、この脳内の僅か2%のセロトニンが人間の精神面に大きな影響を与えていると考えられています。セロトニンを増やす必要条件は、規則的な生活・太陽光・リズム運動・適切な食事等だと言われます。
※注3
 本質的には、智慧(ちえ)を磨き、迷いや煩悩(ぼんのう)や執着を断ち切り、悟りに到達して、いっさいの苦・束縛(そくばく)・輪廻(りんね)から解放された自分の状態のこと。思考を捨て去る瞑想(=沈黙)により無為自然の境地に同化することです。(以上)