Valborgsbrasa-1

ワルプルギスの夜に焚かれる篝火(かがりび)
bonfire, Walpurgis Night, near lake Ringsjo, Sweden


「藤原さんへの公開メール」と題されたフリーランス・ジャーナリストーの藤原肇博士(1938年生)と会計士の山根治氏(1942年生)の対話記事を通じて、私たち読者は intelligence のエッセンスを知ることができます。山根治ブログ 2021年11月02日号http://yamaneosamu.blog.jp/archives/11304674.html)から転載させていただきます。「人生は短く、人為は長く、機会は逃げやすく、実験は危険を伴い、論証はむずかしい。医師は正しと思うことをなすだけでなく、患者や看護人や外的状況に助けられることが必要である」と例えられるアフォリズムがお二人の交流から伝わります。
コメント・メール(25)です。

 山根治さま

 今回行われた衆議院議員選挙は、党利党略のデタラメ選挙であり、憲法の精神を蹂躙しただけでなく、安倍晋三の犯罪追及の回避を狙った、腰抜け首相の岸田の忖度選挙だった。これまで安倍首相時代にも、幾度か強行された突然選挙が、憲法違反だったのと同じ発想で、議会での討論をせずに、衆議結集を回避する意図で強行した、急襲作戦を使った卑劣さは、議会制民主主義を虐殺した。

 野党の統一戦線を防ぎ、首相の無能さがバレる前に、「馬糞の川流れ」候補の中から、新総裁に選ばれた岸田が、国会での討議を抜きで、選挙に突入する愚策を選択した。また、安倍晋三の指令に従い、党員数の激減を防ぐために、超短期間で選挙に持ち込むことで、各党が選挙公約の討議さえ、検討する時間的余裕もなく、選挙に臨む自堕落さだった。

 これは闇将軍の安倍晋三が、思考停止状態の岸田に、服従を求めて命令した、不正追及の放棄策に従って、押し付けた同調圧力の前で、首相が屈服した状況の露呈だ。それが新首相だけでなく、メディアの論調にまで、目だって現れていたから、ソシアル・メディア(SNS)にも、反映していた証拠には、Dappi事件の発覚がある。

 自民党の策謀は特に酷く、50兆円のODA資金から、キックバックで溜めたカネを使い、安倍が資金動員を行って、世論キャンペーンを煽り、先ず高市早苗をプロモートした。そして、サイバー・セキュリティで、敵地への先制攻撃という、好戦気分を煽り立てて、軍国主義を盛り上げてから、皇国史観に凝り固まった、高市早苗を虚像で粉飾し、次の女性首相を演出した。

 資金と電通を使いまくった、自民党の総裁選挙では、マスコミが完全に骨抜きになり、批判する姿勢を取らず、安倍の狙いが成功して、忠犬ポチ公になったので、岸田は完璧な傀儡だった。そして、高市早苗を政調会長にして、自民党の政策を任せたので、彼女の作文が選挙公約になり、自民党は高市の思うまま、軍国主義一色に塗り込まれた。

 だから、防衛予算をGDPの1%から、2%への増大を図るという、狂気の考えが選挙公約に含まれ、日本の運命を狂わせて、日本列島を戦場にする、おぞましい政治が動き出した。具体的な計画もないのに、これまで5兆円余りだった、防衛予算が倍増することで、11兆円に増える狂気は、まともな政治発想でなく、戦争気違いの妄想に属すが、メディアは批判もしなかった。

 コメントメール18に書いたが、「特に高市早苗の場合は、政経塾で洗脳された、軍国主義者だという点で、安倍より酷い反動に属す、極右だと言われており、奈良で奥田誠亮に仕込まれ、皇国史観で凝り固まっています。奥田は田中内閣では,文相をやっていますが、戦前は鹿児島で特高課長をやり、思想弾圧をした内務官僚で、当時は大問題を起こした、いわくつき超国家主義者です。」は意味深長だ。

 なぜならば、高市は日本のヒラリーと称して、次の日本のトップを目指し、好戦的な姿勢を誇示しているが、ヒラリーがレスビアンで、カダフィ暗殺に見る通り、ベンガジ事件で自国大使も殺した。しかも、禊修行を施されている、政経塾出身の政治家たちは、狂信的な考えで洗脳され、仲間意識が強烈であり、政経塾と維新の会は阪神に根を張る、カルト集団の色彩を持つ。https://6707.teacup.com/gamenotatsujinn/bbs/1130

 それに、コメントメール17において、暴力団と結ぶ菅偉義は、経歴や性格から判断して、「安倍を引き継いだ菅が、演じた役割を歴史で探せば、唐を滅亡させた楊国忠は、ヤクザの大親分に連なり、それが権力支配の道具でした。安禄山の反乱劇は、楊国忠の権勢欲と、成り上がり根性が結合し、未曽有の政局を生み、それで唐は滅亡したが、菅は日本版の楊国忠で、・・・・」と論じている。

 「貞観や開元の治」などは、戦後の日本にはないが、大唐帝国の滅亡させた、佞臣や暴君のイメージが、ゾンビ政治に付きまとい、私の脳裏に不吉な相似象が、予感の形で頻繁に現れた。高市早苗の突然の出現は、武則天の暴政と重なって、次のような謀略劇の形をとり、殺戮と粛清の時代を生み、大唐帝国の滅亡の原因だが、松岡正剛の筆法に従えば、破滅への門出でもある。

 「・・・・案の定、則天は自分が産んだ女児を平然と締め殺して、嫉妬した皇后の仕業であるかのようにみせかけ、まずは皇后を失脚させて、自分が皇后の位につくと、ついでは皇后と蕭淑妃の手足を切って、酒甕に投げ付けるという残酷な刑を断行してみせ、周囲を震え上がらせた。こうした計略が次々に功を奏して宮中に君臨することになった則天は、気の弱い高宗の玉座の後部に簾をかけ、まさに皇帝を背後から操った。世に名高い『垂簾の政』である。
 それでも安心できないこの猛女は、わが子の李弘が優れた素質を示しはじめると、これは将来の邪魔になるだろうと見て、毒殺してしまうというような、そういう驚くべき手を次々に打っている。文字通りの恐怖政治の主人公で、やがて高宗が死去すると、ついにその恐怖を片手に、中国史上初の女帝になった。・・・」

 しかも、弥勒の世にすると宣言し、全国に大雲寺を建立して、妖僧の薛懐義をくわえ込んで、カルト政治を推進したが、それを真似た日本では、女皇時代が登場した。国分寺の建立を始め、大仏開眼が行われて、『日本書紀』の歴史捏造が、相似象として出現したし、その極限が道鏡の登場で、則天武后の影響は絶大だった。

 こうして、ハロウィーンの日を選び、ゾンビが勢ぞろいして、強行した衆議院の総選挙により、ゾンビ政治の総決算が、大団円を迎える準備が整い、カンパネラが鳴り響いた。臨終を告げる天の声は、祇園精舎の鐘の音に似て、盛者必衰の理を伝えるが、ワルプルギスの夜に続く、狼藉の宴の後に来るのが、どんな夜明けであるかは、『【日本沈没】の幻想とゾンビ政体の崩壊』に、書いたので玩味されたい。

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