0029MAN-Themis

Chairestratos: Themis. Marble, c. 300 BC. Found in Rhamnonte, at the temple of Nemesis. Dedicated to Themis by Megacles. National Archaeological Museum of Athens.

「藤原さんへの公開メール」と題されたフリーランス・ジャーナリストーの藤原肇博士(1938年生)と会計士の山根治氏(1942年生)の対話記事を通じて、私たち読者は intelligence のエッセンスを知ることができます。山根治ブログ 2021年11月15日号(http://yamaneosamu.blog.jp/archives/11472949.html)から転載させていただきます。「人生は短く、人為は長く、機会は逃げやすく、実験は危険を伴い、論証はむずかしい。医師は正しと思うことをなすだけでなく、患者や看護人や外的状況に助けられることが必要である」と例えられるアフォリズムがお二人の交流から伝わります。
コメント・メール(26)です。

 山根治さま

 貴公開メール31に指摘があった、亀井亜紀子のソックリさん事件は、亀井彰子が大兄の近くに住んでいた元三味線屋の女房であり、松江の住人だったということは、地元の工作であるのが確実です。しかも、自民党との繋がりが発見されたのなら、焦った細田の工作であることは、客観情勢からも確実であり、この選挙は細田博之にとっては、絶対に小選挙区で勝たなければ、政界から引退せざるを得ないので、背水の陣を敷く必要がありました。

 なぜなら、横浜市長選挙において、風が野党統一戦線に向けて吹いており、大臣や衆院議員の地位を投げ捨てたのに、無能首相の菅に支えられた小此木が惨敗し、これで細田は大いに慌てたに違いありません。なぜなら、比例区には73歳の定年制があり、77歳の細田は比例区に出られないから、一発勝負に賭けざるを得ず、死に物狂いだったのは確実で、どんなペテンでも犯したに決まっています。

 しかも、安倍を派閥に抱えた細田派は、安倍の逮捕を防ぐために、親分の細田の当選は至上命令で、どんな卑劣な手を使ってでも、小選挙区で勝つ必要があり、それは広島の選挙の買収に直結します。河井杏里の買収事件では、現職の法相が選挙違反で逮捕され、懲役の実刑が決定した買収劇に加え、異例の一億五千万円が自民党から、河井陣営に渡されています。

 この不可解な不祥事では、安倍が途中で半分を抜いた疑惑があり、秘書団が札束を運んだ旅行鞄の存在や、安倍の公設秘書が送検され、百万円の罰金で有罪になって、検察の手は首相の安倍の起訴直前にと、迫る状況になっていたのです。だから、危機感を抱いた安倍は起訴されるのをを恐れ、五台の車を並べて慶応病院に行く、派手なパーフォーマンスを演じ、医者の診断書も提出せずに、仮病を口実に首相を辞任し、責任逃れの大芝居を実行しました。

 その辺の事象に関しては、元朝日新聞の辣腕記者である、佐藤章がU-Yubeの番組で、真相を厳しく暴露しており、その分析は実に見事だから、成程と思わざるを得ないのです。

https://www.youtube.com/watch?v=T-L0HHLKZoQ

 それに加えて安倍の疑惑は、在任中にばら撒いたODAの経済援助が、50兆円を超えた膨大な金額であり、コメントメール25で論じたように、巨額のキックバックが流れていて、その一部が政治家の受け取り分なら、安倍の監獄行は確定することでしょうね。

 それに加えた黒い霧は、「桜を見る会」「モリカケ」「ホテル・ニューオータニの接待」など、疑惑の種は山ほどあるし、その追及を逃れるために、安倍は必死になって防衛線を敷き、極右の高市早苗を担ぎ出して、自分の代理の権力者に仕立てようとしました。それが自民党の総裁選のドタバタ騒ぎで、大量の宣伝費を投入してメディアを懐柔し、ポチ公に飼い慣らした岸田を総裁に選び、安倍の疑惑追及に拘る岸田を締めあげ、腰砕けにまで追い込んでいます。

 選挙公約は高市早苗のノー天気の決断で、政調会長の裁量権を使い、防衛費を2%という暴虐舞人を強行し、ナチスの権限委任法に等しい、悪だくみを目論んだ延長線上に、安倍の再登板への布石として、自民党の多数派工作を実行しました。 

 そこに登場したのが人里離れた島根であり、島根一区は自民党王国だったが、現在は支持政党なしが増え、前回は保革接戦で細田が当選し、亀井は比例復活で当選しており、今回は現職二人が一議席の勝負を争う。島根一区は現職議員である、細田博之(77歳)と亀井亜紀子(56歳)が、一議席を目指してシーサーゲームをしており、細田元議員は自民党元幹事長で、元官房長官の長老だし、清和会会長だから絶対に落とせません。

 そこで苦肉の策として、自民党は亀井彰子(64歳)を探し出し、無所属で出馬させた謀略が使われたが、亀井彰子はカメイアキコとも発音でき、まぎわらしい名前であり、得票数の分割を自民党は狙ったのが成功し、亀井亜紀子は敗退し細田が一応は勝った。だが、コルシカ島のマフィアが考える、幼稚なこの選挙妨害工作は、公開メール30が指摘するように、「選挙管理委員会が『公営物資』として無償で交付した『選挙事務所の標札』など、いわゆる選挙の七つ道具を詐取した疑い(刑法第246条詐欺の罪)が浮上しています。」と大兄が言うのと、公職選挙法第221条の落選運動に相当し、これを細田陣営が実行したと分かったなら、細田の当選は連帯責任で無効になります。

 そこでネット時代を活用し、その辺の事情を調べて見たら、「・・・・松江選挙管理委員会の前川事務局長は、『得票数に応じて配分の他はノーコメント』。また、大野選挙管理委員長は島根大学が、法科大学院を作った時に島大で学び、弁護士事務所でイソ弁をやり、島根原発の推進役だった。その関係で電力安定供給推進議員連盟会長である、自民党の細田博之議員が負けたら、島根原発の推進に差し障りがある。・・・」という情報が集まり、島根原発の問題が結びついて現れました。

 公選法や刑法違反のペテン疑惑に包まれ、当選した細野議員は衆議院議長に祭り上げられ、細野が代表だった清和会はの新代表に、安倍晋三が就任して最大派閥を支配し、安倍は復権してゾンビ政治を復活させ、野望を実現しようと虎視眈々です。しかし、衆議院議長が選挙違反や刑法違反で、辞任や基礎騒ぎを将来したら、法務大臣が選挙違反で辞任し、更に監獄行の実刑に服した国として、日本の恥は全世界に伝わるだけでなく、日本の没落は確定的なものになります。

 今後の検察や司法当局の決断が、法治国家日本の対面と威厳を保ち、言論界が不正の糾弾に目覚めて、汚れ切った日本の大掃除のために、立ち上がることを大いに期待したい。また、国民も愚者の楽園で惰眠していないで、次の世代にまともな社会を引き渡すために、今こそ目覚めて立ち上がる必要があり、それを怠ればゾンビの支配が続くだけでしょう。

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