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「藤原さんへの公開メール」と題されたフリーランス・ジャーナリストーの藤原肇博士(1938年生)と会計士の山根治氏(1942年生)の対話記事を通じて、私たち読者は intelligence のエッセンスを知ることができます。山根治ブログ 2022年2月17日号から転載させていただきます。「人生は短く、人為は長く、機会は逃げやすく、実験は危険を伴い、論証はむずかしい。医師は正しと思うことをなすだけでなく、患者や看護人や外的状況に助けられることが必要である」“Life is short, and Art [of medicine] long; the crisis fleeting; experience perilous, and decision difficult. The physician must not only be prepared to do what is right himself, but also to make the patient, the attendants and the externals cooperate.” と例えられるアフォリズムがお二人の交流から伝わります。
 コメント・メール(38)です。
 山根治さま

 私への公開メール(43)では、松江地裁での審尋の模様があり、詐欺常習の…が、「仮処分命令申し立て」において、大兄の発言だけでなく、私の発言まで取り消せと主張していると知りました。おそらく「ボッタクリ」という言葉が、癇に障ったのだろうと思うが、これまでの経過から見る限り、「ボッタクリ」という軽いレベルではなく、大兄が使い慣れている、「詐欺常習犯」という言葉が、より適正でなかったかと後悔しました。
 こんなレベルの弱い比較は、前便で私が橋下や安倍に対し、世界の常識から見て判定した、無能さや虚偽癖の指摘に較べ、「ボッタクリ」は軽すぎて、余りにも表面的な表現でした。「ボッタクリ」はIOC会長で、安倍晋三と同じ貪欲であり、意地の汚いたかかり屋のバッハに対し、アメリカのジャーナリストが、「ワシントンポスト」の見出しに使ったものでした。
 ところが松江の…は、山根さんに対し数十年にわたり、欺瞞とデッチアゲを続けたらしく、行為自体は大悪党のもので、「ボッタクリ」のレベルではありません。よって、取り消し問題ではなく、もっと適切な言葉を見つけて、云い直す準備をしようと思うので、良い『罵詈雑言辞典』があれば、教えて欲しいと希望します。
 私は正真正銘の「江戸っ子」で、嘘つきやゴロツキを嫌悪し、安倍晋三などは「蛆虫」同然に見え、世界のレベルで言うならば、長州を地盤にした餓鬼であり、親の因果が子の報いの下司野郎です。私の母方の本貫は津和野で、穢らわらしい萩藩の隣藩ですが、二重帳簿で悪名の高い長州は、江戸時代から悪の巣窟であり、長州征伐の対象になりました。
 共に首相まで務め上げたが、それは能力ではなくて、権謀術数と劣等感による、成り上がり根性に基づく、精神的にはサイコパスで、卑しい苛めの歪んだ人間です。手癖と尻癖の悪い安倍は、嘘や改竄と疑惑の面で、山県有朋の再来と形容でき、日本を滅茶苦茶にしており、それは五十年前に書いた、『虚妄からの脱出』の山縣に生き写しです。
 「・・・山縣有朋は政治的機会主義者としての才覚を発揮して、山城屋事件、三谷屋事件などで私腹をこやし、一介の武弁」にすぎないのに、元師、公爵、総理、元勲、 元老と位人臣をきわめた。だが、京都の無隣庵、小田原の古稀庵、東京の椿山荘の私有に見る通り、山縣の栄達は汚職と軌を一にし、国家予算の六割を占めた軍事費の流用と浮き貸しで、名をなし財を築いたのだった。彼は日本の政治に軍国主義をとり入れたが、思想的には未熟で、内は以って草賊を鎮圧し、外は以って対峙の勢を張る」という、お粗末な建軍の上奏文しか、作文できなかった人物だ。」
 岸信介の庶子の噂のある、加計孝太郎の学校利権に、内閣を動員して便宜を図り、国有財産を利権にした、安倍晋三の犯罪は山をなし、日本は食い物にされました。安倍の曽祖父の佐藤信寛は、あの田布施の生まれだし、初代の島根県令だったから、島根は安倍の利権の場だし、子分には細田を始め、大田出身の加藤勝信前官房長官もいます。
 
 話は大きく変わりますが、大兄はトークンについて、役割を論じていますが、私がフランスに留学した頃は、公衆電話を掛ける時に、いつもトークンを使ったものでした。だから、それがお金のと関係について、関心を持つようになったのだし、それが象徴の意味を持ち、ホワイトヘッドは「象徴作用」で、ジャック・ラカンは精神分析において、自己の内なるイメージを論じました。
 考古学ではシュメールのトークンが、人類学ではヤップ島の石貨に、象徴としてのトークンがあり、 これは通貨と簿記の両方を、象徴する形で存在する、トークンの役割があります。だから、大兄がトークンに関して、強い関心を持つのは当然で、『日本沈没の幻想とゾンビ政体の崩壊』の「まえがき」に、トークンについて論じています。
 「・・・・・商売や会計学に似て、最初は「どんぶり勘定」で、全体の収支が合えば良いから、トークンで済ませたが、次第に明細を記録し、複式簿記が導入されて、最後は乱れ詐欺商法になった。
 藤原は変なことを言うが、頭がおかしくなって、トークンの話を持ち出し、通貨問題と関連付け、寝言みたいな説を論じ、煙に巻くのではないか、と思う人がいるかも知れない。だが、デニス・シュマント=ベッセラが書いた、『文字はこうして生まれた』には、シュメールの遺跡で、大量に発掘された、粘土塊のトークンが、文字と通貨の起源だと、実証的に考察している。  
 ウルク遺跡で出土した、単純トークンは、写真にあるように、円錐形,球形、容器型で、農耕集落や行政地区が、初期の発見地だが、次第に倉庫や公共建物に、発見の場所が移っている。レヴィ=シュトラウスは、トークンの役割が、在庫管理、目録、立法、命令のためで、所有物や人間に関し、目的は管理であり、権力と結びつくと考察した。
 しかも、現在に至った時点で、ディジタル化して、行き詰った通貨制度は、トークンに祖先帰りし、仮想通貨の名の下に、ブロックチェーンが、注目を集めて論じられている。通貨の取り扱いが、国家による統制や、詐欺の不安を伴うので、暗号技術を駆使した、ビットコインに対し、熱狂的なブームを生み、怪しいカネを引き付けている。・・・・」

 これからはメタバースが流行り、詐欺師が大活躍するし、ボッタクリ弁護士が我が物顔で、稼ぎまくる時代であるし、その先陣を…一派や、安倍晋三の腰巾着の弁護士が、牙を剥きだす時代の到来です、こうした魑魅魍魎に対して、騙されないように警戒心を抱き、泣き寝入りをしないために、トークンについて学ぶことは、身の安全を守るためにも、とても大切だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=2ANfdlDyVsk&t=629s

(参考)
日本メタバース協会設立へ 市場づくりに着手
仮想空間の所有権など課題を整理

(日経 2021年12月7日 5:00)
  巨大な仮想空間を意味する「メタバース」市場づくりが加速してきた。暗号資産(仮想通貨)交換業者のFXコイン(東京・港)などが週内にもメタバースの業界団体を立ち上げる。メタバースはデジタル市場での商機が広がる半面、法律やルールが未整備。金融庁など官公庁を交え、市場づくりに着手することでメタバース先進国を目指す。
  名称は「一般社団法人日本メタバース協会」。FXコインやコインベスト(東京・中央)など仮想通貨交換業者のほか、ウォレット(電子財布)を手掛けるGinco(東京・中央)などが参加する。その他のネット金融会社やゲーム会社などにも参加を呼びかける。代表理事には日本暗号資産取引業協会(JVCEA)理事でもあるFXコインの大西知生社長が就任する見通しだ。
  メタバースは高次元を指す「メタ」と世界・宇宙を指す「ユニバース」を組み合わせた造語。世界中の人がアバターを使って意思疎通を図ったり、一緒に仕事やゲームをしたり、稼いだりできる仮想空間を指す。協会では世界の動向を研究するほか、官公庁とのコミュニケーションを深め、日本企業がメタバース市場で活動しやすいよう地ならしをする狙いだ。
  例えば、日本の民法は物理的な物にしか所有権を認めていないが、デジタルな物の所有権をどうするのかなど法的問題のほか、メタバースにあるデジタルな土地が非代替性トークン(NFT)化され、その払い込みに仮想通貨が使われる場合に仮想通貨交換業者以外でも取り扱って良いのかなど金融との接点についても整理する。
  経済産業省は7月、異なる国の利用者間でトラブルが起きた場合など、企業がメタバース事業に参入する際の法的論点をリポートにまとめた。ただ実際には所有権や著作権の取り扱いでグレーが多く、参入事業者のリスクは高い。省庁や官民を超えた課題整理が急務になっている。
(フィンテックエディター 関口慶太)



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