The Light Blue Pond, Hokkaido

「藤原さんへの公開メール」と題されたフリーランス・ジャーナリストーの藤原肇博士(1938年生)と会計士の山根治氏(1942年生)の対話記事を通じて、私たち読者は intelligence のエッセンスを知ることができます。山根治ブログ 2022年12月16日号(http://yamaneosamu.blog.jp/archives/17043692.html)から転載させていただきます。「人生は短く、人為は長く、機会は逃げやすく、実験は危険を伴い、論証はむずかしい。医師は正しと思うことをなすだけでなく、患者や看護人や外的状況に助けられることが必要である」“Life is short, and Art [of medicine] long; the crisis fleeting; experience perilous, and decision difficult. The physician must not only be prepared to do what is right himself, but also to make the patient, the attendants and the externals cooperate.” と例えられるアフォリズムがお二人の交流から伝わります。
冠省.  30年前、無実の罪(冤罪)を創り上げ、私を社会的に抹殺(Character Assassination)した中心人物は…でした。
 このたびの口封じを目的とするスラップ訴訟で、…本人が犯行(国家による恐喝詐欺行為)の詳細を“自白”したことによって確認されたことです。犯行の手口だけでなく、隠蔽工作の詳細が明らかになり、同時に犯行の物的証拠が3つ浮き彫りになりました。  
 犯行の物的証拠は、➀確定していない犯罪事実(犯則事実。脱漏所得金額と脱漏税額)を確定しているかの如く偽った虚偽有印公文書(起訴状)、∪婆劃敢砂了前になされた修正申告“慫慂”の事実、A点悩通崖猟蠢阿砲覆気譴人叔爾了実、の3つです。

 令和4年12月15日、…は、広島高裁松江支部に宛てて「反論書」を提出しました。この「反論書」は、「前代未聞の猿芝居」がスラップ訴訟をカムフラージュする猿芝居であったことを如実に“自白”する文書であるだけでなく、国家ぐるみの犯罪行為(恐喝詐欺行為)を共犯者の一人である…が“自白”した文書です。
 頭隠して尻隠さず。━ 詐欺常習犯の…としては、なんともオソマツなシロモノです。詳細については別稿に譲りますが、とりあえず「反論書」を公開(パブリック・アナウンスメント)いたします。
⇒ http://yamaneosamu.blog.jp/archives/17043692.html
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英語版の「まえがき」の和訳
 これは公認会計士の山根治と私が、交信した公開文書に基づく、日本では タブーになって秘匿された、政治と経済の裏話であり、外国人にとって理解が困難な、闇の世界の物語と言っ て良い。それでなくても日本は神秘に満ち、理解するのが難しい国で、それに魅せられたPatrick Lafcadeo Hearnは、 山根さんが生まれた松江に住み、日本に帰化して神話を調べ、ジャーナリストとして日本紹介の本を書いた。
 アイリッシュの父とギリシア人の母を持ち、英仏で教育を受けたHearnは、渡米してジャーナリストになり、出版社の通信員として来日し、日本人女性と結婚して、水の都の松江で執筆活動を続け、日本名を小泉八雲と名乗った。私の両親の墓は松江にあり、その関係で墓参に行く度に、山根さんと歓談したが、武漢ウイルス事件が起き、訪日が不可能になったので、手紙のやり取りを試みて、公開した私の手紙を中心に、まとめたのが本書である。
 外国の読者にとっては、山根さんが書いた記事は、会計事務や訴訟について、詳細に論じているために、理解するのが困難だから、骨子と解説を【 談話室】で、取り上げる形を採用して見た。日本語 版の【休憩室】では、解説を省き必要な骨子だけ、収録した理由に他意はなく、日本人なら背景について、予備知識があると想定し、煩雑さを避けることにした。
 私の古い読者の一人の山根治さんは、私よりも五歳ほど若いが、一橋大学の商学部を卒業した公認会計士で、恐らく日本で最も優秀な会計士だし、経済界の裏表に精通している。彼は大学の卒業論文に、「犬儒派哲人ディオゲネス」を書き、贋金について論じたそうで、ギリシア哲学に詳しく、変わり種のプロフェショナルである。
 マルクスがイエナ大学に提出した学位論文は、『デモクリテスの自然哲学とエピクロテスの自然哲学の差異』だから、二人は 似た頭の構造を持ち、異端児に属す発想をする。だが、ユダヤ人のマルクスとは違い、山根治はオリンポス山麓に似た、日本の神話の故郷の出雲出身で、ヘルメスの系譜に属し、数字について猛烈に詳しい。
 だから、ピタゴラスとユークリッドが好きで、ポアンカレに敬愛を捧げる、私と波長が共鳴し合う らしく、親しく付き合ってきたが、彼は「 山根治ブログ」を持ち、興味深い 書き込みを続けていた。 彼は会計士であるだけに、数理の世界に精通するし、独自の「認知会計」を発明して、経済活動をカネの流れから、理解する特殊な才能を持ち、洞察に満ちた分析と把握を誇った。
 1980年代の日本は、経済の好況を謳歌して、日本人が平常心を失い、驕慢になり始めた時期であり、中曽根や竹下が我が物顔で、利権政治を行った時代である。
 現在の中国と同じ野望を抱き、世界の生産基地だと考え、経済的な覇権思想に酔い、未熟なグローバリズムを掲げて、全世界が一時してだと誤信し、米国を苛立たせていた 。
 1970年代の半ばから、1980年代の全般にかけ、繁栄を謳歌した日本経済が、特に80年代の最後を迎え、経済バブルの炸裂を体験し、奈落の底に転落したが、その前奏曲が「 ロッキード 疑獄」だ。 土地ころがしの利権で、資産を作った田中首相が、収賄罪で逮捕された事件は、日本の政治史にとって、画期的な大事件であり、それまで続いた投機ブームが、一瞬のフィナーレを迎えた。この前期投機ブームの中で、卓越した判断力を武器に、「兜町の風雲児」の異名を誇り、『投資ジャーナル』誌を舞台に、大相場を張った投資家が、1954年生まれの中江茂樹だ。彼は株式投資によって、日本人の欲望を掻き立て、それまで倹約と貯蓄で、慎ましく生きた日本人に、投機の蜜を味合わせたが、中江の横顔に関しては、ウイキペギアが次のように記述する。
 「・・・株で儲かったので投資家となり、投資ジャーナル社を設立。『投資ジャーナル』や、『月刊投資家』などを初めとした、証券関連雑誌を発行し『絶対に儲かる』株式売買のテクニックを披露した。・・・多くの関連会社を設立、マスコミへの露出機会も増え、「兜町の風雲児」といわれ た。2割のもうけを10回続ければ、元手が2倍になるという『ツーバイツー理論』を掲げ、会員と巨額の金を集めた。当時の金満ぶりから、『体を揺らせば大金が出る』とまで表現された。・・・「株を 買う資金を担保の10倍まで融資する」とうたい、全国の投資家から約584億円を集めたものの、資金を返しきれず、1985年に警視庁に詐欺容疑で逮捕された。」
 この投資ジャーナル社で、公認会計士として働き、冤罪で逮捕された山根治は、検察と組んで冤罪を図った、〇村〇夫弁護士に対して、告発していた山根治は、彼のブログに記事を書いてい た。日本 の検察当局が横暴で、安倍政権の走狗になり果て、政治家の犯罪は放置し、弱い者苛めに終始しており、法治国家の日本を損なったから、私は彼の論争に参加した。
 30 年から40年前の私は、政界や財界の不正を調査し、数冊の著書を書いており、詐欺師の天国の米国で、ベンチャー事業を経営して、幾多の訴訟体験を通じ、高い授業料を払って来た。お陰で不正の勉強をして、犯罪の歴史を学んだし自らの体験と歴史の教訓から、歴史の相似象の観点から、国内の日本人と異なる視座で、現代史を捉え直して見た。
 伝統的学問は輸入品で、先進国で発達したものを、留学生を派遣して導入したが、お雇い教師から教わり、舶来品を適当に改良を加え、自分のものにした歴史がある。あるいは、視察団を派遣して学んだり、特派員や駐在員として、現地体験を蓄積した精華で、理解したことを要約し、Made in Japan にしたのが、憲法を始め外来思想だった。
  日本は立憲民主国として、憲法を遵守することで、法治国家のはずだのに、1980年代の前半の時期 は、改憲論者の中曽根首相により、憲法無視の政治が行われた。その典型が『ロッキード事件』で、田中元首相だけでなく、右翼暴力団の児玉誉士夫が逮捕され、巨大な疑獄事件として、大騒ぎになった犯罪で、辞典は次のように書いている。
 「この事件は1976年2月に、米国上院で行われたチャーチ委員会(正式には上院外交委員会多国籍企業小委員会)で、発覚した疑惑が発端であり、日米間の外交問題にも発展した。このロッキード事件は、国内航空大手の全日空( ANA) が、旅客機導入選定に絡んで、田中首相が五億円の賄賂を貰い、収賄容疑で逮捕されて、「首相の犯罪」と騒がれた事件。」
だが、これは事件の一端に過ぎず、米国で発覚した疑獄事件は、日本以外でも問題となり,ドイツ連邦共和国,オランダ,トルコ,イタリア,スウェーデンなどで、同様な資金工作が伝えられ た。オランダではラインハルト殿下が、収賄に関与していたとされ、王室のスキャンダルとして、退位問題に結びつい た、大騒ぎになっていたので、日本の検察当局は重要視した。
 そして、法務省は東京地検に命じ、検察局参事官であった、堀田力検事を米国に派遣し、チャーチ委員会から資料を貰い、政府高官やフィクサーを洗い出し、田中前首相を逮捕して立件した。堀田が持ち帰った資料から、全日空のトライスターが、取引された時のリベートとして、五億円が田中に渡ったとされ、前首相は犯罪者になり、一件落着として幕を下ろし た。
 だが、堀田が受け取った資料は、全体の半分に過ぎず、残りの資料の中には、自衛隊が購入したP3C哨戒機が、数十倍の規模で取引され、現首相の中曽根が関与したのに、それが隠蔽されていた。中曽根は米国の傀儡で、軍事路線を推進しており、CIAからの評価が高かったから、この事件はCIA が 仕組んだ、冤罪事件の容疑が強く、兵器取引が主体であった。
 東京地検特捜部の歴史は、日本軍が保有した物資が、闇市に流れるのを摘発し、取り締まるために戦後作られ、組織発足を指揮したのは、CIAだと言われており、米国の政策に忠実な特殊組織だ。ロッキード事件以降は、日本の検察は変質して、親米派の政治家の犯罪には、追及する姿勢を放棄し、自民党政府の走狗になり、日本は法治国家を放棄している。
 だから、日本の政治は紊乱して、反動路線を突き進んで、ゾンビ政治が本格化し、遂に安倍晋三の登場により、日本はナチス体制を真似た、独裁国家になり果てている。ロッキード事件は40年も前に、起きた軍事疑惑であるが、その後の日本の政治は、堕落と腐敗を強め続け、数多くの疑獄が未解決で、ゾンビ政治が罷り通って来た。
 その間の私は国外にいて、日本の定点観測を行い、読者の日本人記者を始め、外国人特派員記者の協力を受け、調査報道の手法を駆使し、二十冊以上の著書を書い た。英文で書いた本の中には、『Japans Zombie Politics』があり、これは台湾で出版した本だが、小泉内閣について論じ て、安倍の ゾンビ政治の源流は、この小泉時代のポピュリズムがある。
 特に竹下首相が組織した、「三宝会」という組織は、電通を通じ情報工作を果たし、メディアは腰抜けになり、安倍首相の言論弾圧で、「仮面を冠ったファシズム」が、言論の自由を圧殺した。だから、笑顔を装うデモラル体制は、国民を根底から洗脳して、自らの頭を使って考える、習慣を完全に奪い去り、愚民政策が日本列島を覆っている。
 それをゾンビ 政体と呼び、2006年に英文で 出した、『Japans Zombie Politics』を始め、私はゾンビ・シリーズを、五冊以上も上梓したが、「Kakistocracy」が政治の実態だ。ビクトル・ユーゴはジャージー島から、ナポレオン三世に向けて、紙礫を投げ続けたが、50冊も著書を持つ私でも、最近は紙の本が出ないので、過去二十年は電子書籍が多い。
 山根の発言は法理論に基づき、論証が主体だったので、私はジャーナリストとして、調査報道の立場で臨み、歴史学のプロの観点から、政治家やフィクサーによる、犯罪の追及を担当した。私の視点は世界の側から、日本を観察する立場で、鳥瞰したものであるから、島国に閉じ籠る日本人には、意外に思えることも多く、違和感を抱く人もいそうだ。しかも、グローバリゼーションで、国内に外国の商品や情報が、溢れ返っていることもあり、日本人は私の発言に対し、違和感を抱いたとしても、私には何ら不思議ではない。なぜならば、日本のメディアに癖があり、気に入ったことは報じるが、不都合なことは無視し、報道しない偏向のために、国民は知るべきことに無知である。
 「蟻の一穴、天下の破れ」というが、それまで鉄壁を誇っても、急所を狙った小さな攻略によって、大崩壊のきっかけになるが、山陰の一隅で燃えていた、「山根治ブログ」が燎原の火になっ た。こうした暴政の猛威に対し、立ち向かう勇気が必要であり、地位や肩書の虚妄に挑んで、不正の巣窟を焼き払って、ゾンビと群がる毒虫を葬り去ることに、防疫学的な意義が発見できる。
 しかも、言論統制を目指した竹下が、電通を軸に作っ た「三宝会」と、安倍が思想弾圧のための組織により、独裁ヘの抵抗は圧殺されて、日本は収容所列島になり果てた。現に2022年2月15日に、松江地方裁判所の判決は、「山根ブログ」の発言に対して、名誉棄損だから削除せよ、という命令を下したので、この本は電子版 で 急遽 だ が 出版 し た。
 その多くは雑誌に発表した、記事をまとめたものだが、安倍内閣の言論弾圧で、幾つかの雑誌社は閉鎖され、発表の場は電子メディアに、移行せざるを得なくなった。だが、そこにも干渉の手が加わり、「山根ブログ」を利用して、交信記録の形で公開したが、そこに名誉棄損の訴訟を使い、削除命令の判決が下され、日本の言論の自由は抹殺で、暗黒時代が本格化した。
 この暴虐行為がエスカレートして、思想抹殺が蔓延する前に、記録の一部を公開することで、言論 の自由を守るためには、予防措置が必要だと思い、緊急出版に至ったのである。本来は英語版を出版 して、それを日本語版として出し、岡倉天心の『茶の本』の故智に習い、画期的な本にしたかったが、こうした特別な事情のため、未完成な形で一緒になった。
 山根治は2月18日付けのメールで、仮処分の内容を公開して、その不当性について次のように公表 し、唖然とした気持ちと共に、コメントを付け加えている。
  「・・・三島恭子裁判長が、貴兄からのコメント・メールの削除を命じたり、私のブログ記事に添付した「意見書」の削除を命じたり、まさにハチャメチャです。  
 貴兄の意見表明は、確度の高い機密情報(インテリジェンス)に基づくものであり、私の「意見書」は、私の目の前で繰り広げられた公務員による「特殊詐欺」について述べ たものです。詐欺師・〇村〇夫弁護士の名誉が毀損されることと何の関係もありません。     
 もともと、詐欺師・〇村〇夫弁護士が私を訴えた裁判(名誉毀損による損害賠償請求事件)は、私の口封じを目的になされたもので、タメにする裁判の典型例でした。」

 とりあえずは、本書を第一巻として刊行し、「山根ブログ」の往復書簡は、継続して公開をして行くと共に、未完成型で残念であるが、二巻に続いて三巻も刊行し、言論活動を推進するつもりだ。カバーの葛飾北斎の画版は、「弘法大師修法図」と題した、最晩年の肉筆画の傑作であり、原図は畳三畳分もの大きさで、鬼はゾンビの日本的な象徴である。
 奇妙な因縁に属しているが、表紙の図版は七年ほど前に、松江に墓参で訪れた時のことだが、山根さんが私に贈ってくれ、ちょうど安倍が安保法制で、狂気に満ちた政治を推進していた。著者は安倍の暴政を批判して、「ゾンビ 政体」シリーズでは、鬼とゾンビを重ね合わせて捉え、この鬼と安倍のしかめ面が、Vodou教の呪いの形で、日本に取り憑く姿に嫌悪する。
 人類学者が書いた『蛇と虹』は、ゾンビの謎に挑んだ本で、ヴードゥ伝説を解明して、今ならオピオイドが演じる、幻覚世界への沈溺による、異常心理の蔓延にメスを加える。アフリカの闇の奥から、新世界の周辺地域に、伝えられ蔓延した病理現象が、日本では洗脳工作として、政治的に演出を施され、持っていた思考力を失い、愚民化する悲劇が進行中だ。
 日本の政治が古代回帰を指向し、アベノミクスの呪いに迷い、経済力の低下だけではなく て、社会の混迷を深めており、日本のハイチ化が進むことに、著者は危機感を強め警鐘を鳴らす。その意味で本書の構成は、政治学、経済学、歴史学、人類学、心理学、犯罪学という、社会科学を網羅しながら、著者が専門にしている、構造地質学をベースにしながら、ストレス学説を軸にした、病理学や生理学を含んだ、生命活動の診断書でもある。
 ことによるとこの本が、最後の著作になることで、この本が『ECCE HOMO』になって、22世紀の読者に対し、歴史の証言の形を取った、贈り物になるかも知れない。恐らく完結することがなく、尻切れトンボになっても、読者よ寛容の心で私を許し、日本の没落がどうなるか、見守って頂くことが出来れば、著者としてとても嬉しいと思う。
藤原肇. 日本のゾンビ政治の病理 (pp.13-23). Kindle 版. 2022/2/21より引用

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