朝日が昇る摩周湖(北海道川上郡弟子屈町)

「藤原さんへの公開メール」と題されたフリーランス・ジャーナリストーの藤原肇博士(1938年生)と会計士の山根治氏(1942年生)の対話記事を通じて、私たち読者は intelligence のエッセンスを知ることができます。山根治ブログ 2023年3月23日号http://yamaneosamu.blog.jp/archives/18656349.html)から転載させていただきます。「人生は短く、人為は長く、機会は逃げやすく、実験は危険を伴い、論証はむずかしい。医師は正しと思うことをなすだけでなく、患者や看護人や外的状況に助けられることが必要である」“Life is short, and Art [of medicine] long; the crisis fleeting; experience perilous, and decision difficult. The physician must not only be prepared to do what is right himself, but also to make the patient, the attendants and the externals cooperate.” と例えられるアフォリズムがお二人の交流から伝わります。
コメント・メール(68)です。
 山根治さま

 貴公開メール(81)にある、「靖国カルト」と満州人脈は、日本乗っ取りを企てた統一教会と岸・安倍三代の因縁として、『安倍晋三の射殺と三代の腐れ縁』の形で、電子出版で公開済みです。「梗概」に書いた通りで、世界の読者からの要望があり、その英訳もやっと完成して、『DIVINE RETRIBUTION』と題し、米国での出版交渉中で、副題は「Neocon and Moonie Conspiracy Connects War in Ukraine and Abe Shooting」です。この出版が緊急性を要したので、交信が数週間遅れて失礼しました。また、世界の読者に日本の現状を理解して貰うために書いた英語版に合わせて、『安倍晋三の射殺と三代の腐れ縁』も書き改めたので、世界でもユニークな本が完成しました。

 副題を見て分かりますが、この本は二つの論考のオムニバスで、一つは岸・安倍三代と邪教の日本乗っ取り工作に関し、40年かけた調査報告として、大腸菌の生態観察のレベルの記録です。また、大腸菌の猛烈な繁殖は、政治の利権化によるもので、それは政治の世襲化に基づくが、岸信介から安倍晋三に至る三代の腐れ縁の結びつきは、世襲議員の弊害の象徴です。

 日本で議員の世襲化が、際立って酷い事実に関しは、最後に書き改めた部分で、次のように報告しており、その具体的な実例として、最近のケースを取り上げています。
 
「・・・小泉王朝は3代目だったが、小泉純一郎が息子の進次郎を環境大臣にしたので、小泉王朝は4代続きとなり、安倍王朝より1代長くなった。しかし、安倍晋三の弟である岸信夫防衛大臣の血筋は、岸王朝として4代続きかけ、安倍晋三の後に首相になった、福田康夫も3代続く王朝を築き、福田に続く麻生太郎の場合は、百数十年前の大久保利通から数えて4、5代にわたり政治を独占してきた。

 しかし、これは日本では誰もが知り、当たり前だと思っていて、平然と続いてきたことなので、外国人に異常性に関し理解させるには、説明不足だと思い当たったから、より具体的な解説を加えた。

「・・・民主主義の根幹である国会議員になり、何の能力もないのに2世、3世というだけで次々と大臣になり、結局、首相の7割が世襲議員で、政治がファミリービジネス化する現象です。つまり、過去32年間の19人の首相のうち、世襲でないのは6人だけで、残りの13人は世襲で、中には3世、4世とファミリービジネスとしか思えないような王朝を形成している人もいます。その理由は、国会議員になることで得られる高い報酬、政治力、優遇措置にある。日本の国会議員の報酬は世界一で、2位のイタリアやアメリカの2倍近い報酬を得ている。宿泊費と旅費が支給される日本の議員は、逮捕されない特権さえ享受している。法律を作る議員は少なく、多くは官僚が作り国会で眠っているが、高い法律作成料が支払われ、年2回のボーナスまであり、年間報酬は50万ドルにもなる。

 さらに、政治資金という法的放棄もあり、多くの国会議員が政治資金パーティーを開いて収入として年間数百万米ドルを稼いでいるが、賄賂という形で政治資金という名目を使えば、課税されないからである。また、寄付は政治資金として非課税、親から親族への財産相続は政治献金として贈与の形で引き継げるので、個人資産にできる特権があり、一度国会議員になると辞めることができない。

 だから、人口が日本の3倍近いアメリカでは、上下両院の議員数は535人で、その報酬は18万米ドル、日本は710人で、その報酬総額はアメリカのほぼ倍と計算される。一族の特権を守る世襲議員は、ある意味でカースト制度の変形であり、世襲議員が世界で最も多いのはフィリピン、次いでタイ、三位の日本は3割以上が世襲議員で、その役割は米国のロビイストと似ている。

 中学生レベルの知識でも大臣になり、多くの高級官僚が無能であることが露呈し、『日本に巣食う疫病神たちの正体(Unmasking the Zombie) 』を書いたとき、無能で腐敗した大臣をリストアップしたら、2ページにも及ぶ名前が並んで、嫌悪感に支配されました。これは安倍政権の時ですが、菅内閣の大臣の大半は統一教会と関係のある議員で、岸田内閣も同じ病巣に支配され、わずか3ヶ月という短期間に4人の大臣が無能を理由に辞任しています。」


 日本では当たり前のことでも、世界と比較して見れば、その異常さは歴然と理解でき、これは「死に至る病」だから、改めないとダメだと分かるのに、それが放置されているのです。この恐ろしい日本の政治状況は、首相や官房長官の政治的資質は国民の幸福のためではなく、個人の欲望と利益のためであり、政治家になる動機として王朝の利益が最優先される。ムーニーはそれを利用しようと見張っており、利権の温床である自民党を支配すれば、亡国カルトの日本を乗っ取れると考えて、宗教を装ったビジネスという形で、三代にわたる腐敗政治を通じ、安倍晋三を育てたのでした。
日本に巣食う疫病神たちの正体

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