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 無能代議士の横行の放置は問題だと明示し、それを批判的に報道するメディアが不在で国民が必要な情報を手に入れなければ、問題の所在が分からないためにその異常性に気づくのが困難だ。異臭が立ち込める中にいてはその異常性に気づかないものだから、第三者の立場の価値を 「岡目八目」と言い、昔からその価値を認めて来たのだし、客観的な立場の優位性を評価して来た。
 過去60年余りの人生を海外で過ごし、日本を世界の側から観察したので、私が記録した所見を著書の形でまとめてこれまで60冊余りの本を書き、中にはベストセラーになったものもある。だが、カントの筆法に学んだせいで批判的な姿勢と考察が濃厚なために、大衆に歓迎されることがなかったので、著書の殆どが絶版になってしまったし、最近の拙著の殆どが電子版だ。
 電子版になっている理由は真実に迫ってタブーに挑み、言葉狩りの障壁を乗り越え、事実を積み重ねて行くために実名を書く必要があり,際どいところはメタファーを使ったり、情報を分散する工夫も必要だ。ある種の秘密情報については、知っていることが分かるだけで生命が危険に晒されるから、そうした配慮がなされており、古典の中にはそれが存在し、その謎解きと推理が読書の醍醐味でもある。
 情報化した現在は権力が肥大化しソフトな弾圧と干渉が進んでおり、批判精神で権力の横暴を監視 すべきメディア が、権力の立場を忖度するだけで なく、自己規制する傾向が強まっている。そんな中 で私の発言の多くはアーサーケストラーの教唆に従い、Debunking(虚偽の正体を暴く)の精神に基くので、ある種の集団にとっては危険視さ れ、忌避と弾圧の対象になりかねない。
 だから、個人名の明示と断言において、腰砕けの状態の日本のメディアが曖昧なな表現とポジショニングを好む中で、私の発言は突出した存在だし、歴史家として私はそれを誇りに思っている。そうした状況下の日本で本澤二郎さんは、数少ない私の仲間に属す人であり、正々堂々と人の名前を書い て論陣を展開し、オールド・リベラリストの立場でまともな発言をしている言論人である
 幸運なことに彼とは対談しており、それを幾つかの雑誌に発表して、歴史の証言を残しているので それを活用し、共著の形で本書を出版できたことは、実に嬉しい 共同作業だと痛感する。本書の表紙 に使った「アテネの学堂」は私が最も好きな絵画であり、プラトンは天をアリストテレスは地を指し、ウイリアム・ブレーク的な今とは 違う、天国と地獄をラファエルは描き上げている。

藤原肇&本澤二郎著愚者の天国とゾンビ地獄 日本のゾンビ地獄の病理』 (2023/8/15 p.24-p.25). Kindle 版より引用。)


閑話休題(それはさておき)


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違法風俗の常連のK官房副長官が売春宿で使っていた偽名の北中についての解明が興味深い!Kがいかに現首相を軽蔑していたかが分かりました。いやはや。


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