自衛隊高級幹部会同
自衛隊高級幹部会同を前に、栄誉礼を受ける安倍首相と小野寺防衛相
=1918年9月日午前@防衛省(共同通信撮影)

「藤原さんへの公開メール」と題されたフリーランス・ジャーナリストーの藤原肇博士(1938年生)と会計士の山根治氏(1942年生)の対話記事を通じて、私たち読者は intelligence のエッセンスを知ることができます。 山根治ブログ2023年8月29日号から転載させていただきます。「人生は短く、人為は長く、機会は逃げやすく、実験は危険を伴い、論証はむずかしい。医師は正しと思うことをなすだけでなく、患者や看護人や外的状況に助けられることが必要である」“Life is short, and Art [of medicine] long; the crisis fleeting; experience perilous, and decision difficult. The physician must not only be prepared to do what is right himself, but also to make the patient, the attendants and the externals cooperate.” と例えられるアフォリズムがお二人の交流から伝わります。
冠省.  先週(令和5年8月24日)、…が私を名誉毀損の罪で告訴した事件の判決がありました。  
 判決は、懲役10月(但し、刑の執行を3年間猶予する)というものでした。
 この松江地裁の判決は、冤罪事件について有罪としたものですので、当然のことながら控訴すると同時に、裁判官弾劾法に基づいて国会に対して裁判官の犯罪行為(虚偽有印公文書作成同行使)を理由とする弾劾裁判を請求する予定です。詳細については別稿に譲ります。

 松江地裁の…裁判官が、私に執行猶予付きながらも有罪の判決を下したことによって、…が私を社会的に抹殺(暗殺)する行為(Character Assassination)は既遂となりました。
 この…裁判官の行為(判決を下したこと)によって、私が構築した不正検索システム・認知会計情報(ソーシャル・データ)のマルコフ連鎖(クラスター分析)システムが作動を開始し、アルゴリズム(手続)に従って、無罪、つまり冤罪であることが証明されることになります。単に理論的に証明されるだけではありません。ソーシャル・データという物的及び人的証拠によって証明されるのです。詳細は別稿に譲ります。
(中略)
 尚、田部長右衛門朋之のあと、伊達慎一郎(元陸軍情報将校)を継いで島根県知事を3期務めた恒松制治は陸軍中野学校卒の「別班」(注3)です。現在TBSで放映中のVIVANT(ヴィヴァン)は、「別班」が訛(なま)ったもので、奥出雲町の櫻井家にまつわる“闇社界”との関係を美化するためのヤラセ番組で、櫻井家、奥出雲町の全面協力のもとに制作されています。

(注1)“闇社界”。 貴兄の所謂“ナニワ金融道”の闇社界のこと。
(注2)田部グループ。 1460年創業とされているグループ5社の他に山陰中央新報社、山陰中央テレビジョン(TSK)を含む。
(注3) 「別班」。 自衛隊の闇組織。旧陸軍のスパイ養成所だった中野学校の後継組織。正式名称は「陸軍幕僚監部指揮通信システム・情報部情報課別班」で組織図にも載っていない闇組織。− 石井暁著「自衛隊の闇組織 − 秘密情報部隊「別班」の正体」。
 
『VIVANT』放送後、監修をつとめた元公安警察官の前に元「別班」の男性が現れた 彼は何を話したか
(デイリー新潮 8/28(月) 11:02配信)
 日本の公安警察は、アメリカのCIA(中央情報局)やFBI(連邦捜査局)のように華々しくドラマや映画に登場することもなく、その諜報活動は一般にはほとんど知られていない。警視庁に入庁以後、公安畑を十数年歩み、数年前に退職。一昨年『警視庁公安部外事課』(光文社を出版した勝丸円覚氏に、日曜劇場「VIVANT」(TBS系)で話題になっている自衛隊の秘密組織「別班」について聞いた。
 「VIVANT」(全10話)は、豪華な海外ロケやキャスティングが話題となり、夏ドラマの中で人気ナンバー1だ。その甲斐もあって、主人公の乃木憂助が所属する陸上自衛隊の秘密情報部隊「別班」なる組織が注目を集めている。ドラマでは国内外で民間人に紛れて諜報活動を行うことになっているが、現実にこんな組織は存在するのだろうか。
 「自衛隊は公に認めていませんが、別班は存在すると言われています」
と語るのは、勝丸氏。同氏は、「VIVANT」の公安監修を務めている。
 「太平洋戦争の前に大日本帝国陸軍の情報機関として陸軍中野学校が作られましたが、別班は中野学校の卒業生を集めて作ったと言われています」
 「VIVANT」第2話が放送された直後、勝丸氏のもとへ思わぬ人物からメールが届いた。実は第2話で、公安部外事第4課の野崎守(阿部寛)がVIVANTが別班であることを明らかにした。

「藤原岩市」
 「メールの送り主は防衛省情報本部出身の男性で、早期退職して現在は民間企業に勤務しているそうです。私がドラマの監修をしたことを知っていて、私の著書も読んでいました。私とビジネスの話がしたいと、接触してきたのです」
 情報本部は、国の安全保障に関わる動向分析を行っている。
 「私は用心して、公衆電話からメールに記載されてあった彼の携帯に連絡しました。すると、どうしても会って話をしたいというので、数日後、都内のレストランで会食することになりました」
 そこで勝丸氏は、彼から驚くべき話を聞かされたという。
 「『信じてもらえないかもしれませんが……』と前置きして、『実は、私は別班に所属していました』と言うのです。流石に驚きましたね」
 勝丸氏は、別班が作られた経緯を聞いてみた。
 「戦後に警察予備隊ができた頃、陸軍参謀本部の情報将校だった藤原岩市が中野学校の残党を集めて別班を作ったそうです。藤原は中野学校の教官も兼務していました。彼は1941年、駐バンコク日本大使館に派遣され、アジアの民族解放を手がける特務機関『F機関』の長として活躍。彼らの任務はマレー人、インド人、華僑を味方にすることでした。『マレーの虎(ハリマオ)』と呼ばれたマレーシアで暮らす谷豊を諜報要員として起用したのが藤原でした」
 別班の拠点は、東京の小平市にあったという。
 「小平には現在、陸上自衛隊小平学校がありますが、そこで特殊訓練を行ったといいます」
 別班はその後も脈々と受け継がれ、今に至るという。

警察は「ゼロ」
 「今は、日本全国にある自衛隊基地から優秀な隊員を選考し、特殊訓練を行っているそうです。訓練が終わると所属部隊に戻るのですが、海外で不穏な動きをしているテロ組織を調査するために召集されるそうです。別班はエリートの集まる防衛省情報本部出身者が多かったといいます」
 召集された別班は、テロ組織のある国へ外交官として派遣され、情報収集を行うという。
 「かなり以前は、非合法的なこともやっていたそうです。例えば、革命勢力に資金提供したこともあったといいます」
 「VIVANT」の第4話では、丸菱商事の乃木憂助(堺雅人)が別班だったことが判明。乃木は会社の同期でテロ組織「テント」のモニターとなり誤送金を指示した山本巧(迫田孝也)を拘束し自白剤を飲ませ、自殺に見せかけ殺害した。
 「今の別班は、ドラマのような非合法的なことは一切しないそうです。日本を敵と見なしている国の軍事情報を入手したり、武器の性能を調べたり、軍隊がどれだけテロ組織と通じているかなどの情報収集を行うのが主な任務ということでした」
 勝丸氏は、旧知の防衛省関係者に、別班にいたという人物について問い合わせてみた。
 「情報本部に在籍していたことが確認できました。ただ、彼が別班であったかどうかはわかりません。しかし、彼の話を聞いていると、別班にいたことは間違いないと思いました」
 それにしても、その男性はなぜ勝丸氏と接触したのか。
 「一緒に調査会社を立ち上げようと持ちかけられました。私の人脈と彼の人脈があれば成功すると言うのです」
 実は、警察にも別班と同じような組織があるという。
 「『ゼロ』と呼ばれている組織です。47都道府県から優秀な警察官を選び、警察庁で特殊訓練を受けさせるのです。訓練が終わると、所属した警察署に戻りますが、地下鉄サリン事件や国松孝次警察庁長官狙撃事件などの大きな事件が起こると召集されます。テロ組織の調査のために召集されるという点で別班と似ていますね」

勝丸円覚
1990年代半ばに警視庁に入庁。2000年代初めに公安に配属されてから公安・外事畑を歩む。数年間外国の日本大使館にも勤務した経験を持ち数年前に退職。現在はセキュリティコンサルタントとして国内外で活躍中。「元公安警察 勝丸事務所のHP」https://katsumaru-office.tokyo/

デイリー新潮編集部
陸自、独断で海外情報活動 首相、防衛相に知らせず
(U.S. FrontLine 2013年11月27日)
【共同】陸上自衛隊の秘密情報部隊「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」(別班)が、冷戦時代から首相や防衛相(防衛庁長官)に知らせず、独断でロシア、中国、韓国、東欧などに拠点を設け、身分を偽装した自衛官に情報活動をさせてきたことが27日、分かった。
 陸上幕僚長経験者、防衛省情報本部長経験者ら複数の関係者が共同通信の取材に証言した。
 自衛隊最高指揮官の首相や防衛相の指揮、監督を受けず、国会のチェックもなく武力組織である自衛隊が海外で活動するのは、文民統制(シビリアンコントロール)を逸脱する。
第185回国会 参議院 国家安全保障に関する特別委員会 第9号 平成25年11月28日
053 大野元裕
○大野元裕君 民主党・新緑風会の大野元裕でございます。
 この特定秘密保護法案につきましては、私はまれに見る悪法だと考えております。また、国民の関心が極めて高いにもかかわらず、一昨日に衆議院においては、審議を尽くしたとは言えない中で、しかも地方公聴会で、福島での地方公聴会におきまして、国民の皆様のお声、そして全員が反対若しくは慎重な意見であるにもかかわらず強行採決を行ったということは、私は極めて遺憾でございます。
(中略)
 今日の朝聞いて私もびっくりしたんですけれども、共同通信の、もう大臣御存じだと思っておりますが、報道では、陸上幕僚監部運用支援・情報部別班なるものが、防衛大臣にも内緒で在外において情報諜報活動、CIAのような活動を行っていた、こういう報道がありました。
 もしもこれが事実であるとすれば、我が国の文民統制の在り方、自衛隊の在り方にとっても私、非常に大きな問題だと思っています。陸上幕僚長が防衛大臣にも秘密で、あるいは別班が防衛大臣にも秘密で対外情報を行ってきたということについて、防衛大臣、どのようにお感じでしょうか。
054 小野寺五典
○国務大臣(小野寺五典君) そのような報道があったことは承知をしておりますが、陸上幕僚監部運用支援・情報部別班というような組織はこれまで自衛隊には存在しておりませんし、現在も存在しておりません。
 いずれにしても、防衛省・自衛隊の情報収集活動は、その任務、所掌事務の範囲内で、関係法令に従い適切な方法で行われております。
055 大野元裕
○大野元裕君 存在をしていないということですが、報道を見た限りでは、大臣はそれを陸幕長に確認をした、統幕長ですか、に確認をされたということでございますけれども、それでよろしいんでしょうか。
056 小野寺五典
○国務大臣(小野寺五典君) 委員も防衛省の政務官で御活躍をされました。私も、このような報道の状況が当然出た場合、私の立場として、再度、このようなことがまかり間違ってもないだろうなということを陸幕長に確認をいたし、そして今のような答弁をさせていただいております。
057 大野元裕
○大野元裕君 もう防衛大臣にこのようなことを申し上げるまでもないんですけれども、防衛省設置法の第四条におきましては、防衛省の所管事項といたしまして、組織、定員、編成、装備及び配置があります。とすれば、この責任者である大臣は、私はこの組織についてはしっかりと把握する必要があると思いますし、また仮にこういった機関が在外で諜報活動に従事しているとなれば、実はその職員の身分の話も私は関係があると思うし、例の原博文さんの、これは外務省の話ですけれども、事件がかつてあるように、まさにそういった方が海外において仮に拘束されるようなことがあれば、これはその職員の安全にもかかわることなんだと思います。
 しっかりと私は調査をしていただく。特にこれは具体的に、この運用支援・情報部長の下に地域情報班長、そして別班長というのがおられて、そこのルートで情報が上がっていく、そしてそのルートで上がってきたという情報は知らされずに政務に伝えられているのが今の現状だという、これが具体的なところまで書かれている報道なんですよ。だとすれば、ここに書かれているような運用支援・情報部長なり地域情報班長なり別班長、まあ別班長がいるかどうかというのは議論あると思いますけれども、呼んでお聞きになるのが大臣の責任と思いますけれども、いかがでございましょうか。
058 小野寺五典
○国務大臣(小野寺五典君) このような報道につきましては、たしか数年前に本が出版をされ、また何度か報道されているということは承知をしております。あくまでも報道の中ということでありますが、先般、陸幕長を呼んで、このことについては確認をいたしましたが、今委員からの御指摘もありますので、再度しっかり確認をしていきたいと思っております。
059 大野元裕
○大野元裕君 いや、おっしゃるとおりなんです。これはあくまでも報道ですけれども、万が一あった場合にもう本当に大変なことになると私は思っておりますし、おっしゃったとおり、影の部隊でしたっけ、というたしか本は私も何年か前に読ませていただいたと思いますが、それ以外にも、実は自衛隊の非常に高いレベルのOBの方が回想録の形でこれ話をされているんですね。ですからこそ、大臣としては、この所管の、所掌の責任大臣として調べていただきたいというのがお願いなんです。
 この本別班については今お話ししたとおりですが、これはOBの方のまさに回顧録などを読んで私も不思議に思ったんですけれども、この別班の活動費は自衛隊と米軍が折半する形で出していたと、こういったのが回顧録で以前私も読ませていただいたことがあります。
 そこで、森大臣にお伺いをさせていただきたいと思います。
 仮に、第三国から資金提供を受けて、その国に対して極めて機微な、恐らくこれ自衛隊の別班でございますので、外で非常に機微な情報を扱われるんだと私は理解をしていますけれども、そういった情報を、第三国から資金提供を受けてそれを行い、それを第三国に提供した場合に、それを我が国の自衛隊員が外において諜報活動を行って提供した場合、これ、特定秘密保護法では罪に当たることになるんでしょうか、教えてください。
060 森まさこ
○国務大臣(森まさこ君) 仮定の御質問ではございますけれども、特定秘密保護法ではその取扱者が決められておりますので、そのような、今委員が御指摘のような仮の部隊というものが特定秘密の取扱者に指定されることはありませんので、これは法律の処罰に当たるのかという質問に対しては、違いますというふうにお答えをさせていただきます。
061 大野元裕
○大野元裕君 仮の話ばかりしては仕方がないんですけれども、この方々というのは全てが陸上自衛隊小平学校の心理戦防護課程の修了者であって、諜報活動に関する教育は受けているという話でございますので、私は、必ずしもこういった秘密の取扱者にならないから当てはまらないというのは御答弁としてはふさわしくないと思います。それは御訂正なさる気はございませんか。
062 森まさこ
○国務大臣(森まさこ君) 適性評価を受けた者であれば取扱者になることはできますけれども、それは、実際に行政機関の長が取扱者に任命をしなければなりません。それはきちんと記録に残されます。
 さらに、その取扱者がそれぞれ特定秘密を保有する場合には、どの文書、どの情報を特定秘密にするか、したか、指定したか、それを保有しているかということも記録に残されますので、そのような、違法な手段でございますか、外国から資金提供を受けて外国から情報を受け取ったというふうな仮定の話でございますけれども、そのようなものが特定秘密に指定をされるということはないと思います。
063 大野元裕
○大野元裕君 非常に不思議でございます。自衛隊員としてこの秘密、あるいは情報活動をされる。それは自衛隊員としてやるわけですよね、国外に関する情報を集めますと。
 この報道記事によると、それがルートに上がって、ラインに上がって、大臣まで上がっていく。恐らくそのときには特定秘密、今の場合、防秘だと思いますけれども、防衛秘密だと思いますけれども、それに指定されて、防衛大臣がそれをお読みになるんだと思うんです。
 ところが、同じ情報が外国から渡されたお金で外国に渡されている、これも特定秘密に当たらない、若しくはその処罰の対象にはならないということでよろしいんですね。
064 森まさこ
○国務大臣(森まさこ君) 御質問が、一旦適法な手段で我が国が入手し保有をしている情報、これが特定秘密に適正に指定をされ、それの取扱者がどのような手段であれ漏えいをしたということであれば、それは処罰の対象になります。
065 大野元裕
○大野元裕君 そうですね、適法な手段だろうが違法な手段であろうが、入手をした者が、指定をされた者が漏えいということになれば当然そうだろうし、お金を仮にほかの国から受け取ってほかの国に渡したとなれば、これは処罰をされるということでいいということですね。
066 森まさこ
○国務大臣(森まさこ君) 今御答弁しましたとおり、取扱者が特定秘密に指定をされた情報を漏えいした場合には処罰の対象になります。
https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=118514291X00920131128&spkNum=53より転載

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