食品安全GAPとHACCP(危害分析・重要管理点)の違いは以下の通りです。

HACCPも食品安全GAPも、食品の安全性を確保するためのプロセスチェック方式による安全確保の手法です。それぞれ、各工程において、どのような危害が起こるのかを想定し、リスク低減対策を決め、確実に実施するという点では、同様の考え方に基づいたものです。

ただし、HACCPの場合は、確実に危害防止できるポイント(重要管理点)を明らかにし、そのポイントにおける管理項目を実施することによりリスクを確実に抑えることを可能にするものです。主に外部からの影響を受けにくい工場などで適用されます。

一方、農産物の生産は、毎年の気象条件の違いなど外部環境などにより大きく影響を受けるため、工場とは違ってリスクを確実に抑えるためのポイントを明確に決めることはできません。このため、農産物の生産全ての工程にリスクを抑えるための管理項目をひとつづつ積み重ね総合的にリスクを抑えていくGAPを適用することが適切です。

(平成18年1月農林水産省農産安全管理課の回答)

参照⇒ 4月3日付農林水産省「GAP手法に関する情報」
    http://www.maff.go.jp/syohi_anzen/gap/index.htm


参照⇒ 消費・安全局のHPもご覧下さい。
    http://www.maff.go.jp/j/syouan/index.html