TRUSTeはオンラインの個人プライバシー保護に焦点を当て、公正な情報使用の促進によってユーザーのインターネットに対する信用と信頼を築くことを目的に1996年7月に米国で設立されたNPO(非営利団体)です。日本ではNPO法人・日本技術者連盟がTRUSTeと提携し普及活動を行なっています。

TRUSTe/eHealthプライバシー・シールは、TRUSTeにおいて特別に重要視される医療分野の認証制度のことです。この制度は、eヘルスプライバシーシール認証機構(日本医師会、各医療分野の協会等、医療関係者が委員として参加する組織)の監督下におかれた認証制度です。医療機関のホームページ上での患者個人の医療情報登録、診療データ取扱いなどの個人医療情報の安全性を証明するシール(認証マーク)となります。

カルテやレントゲン情報などの重要な個人情報を多く抱えていますが、医療機関での個人情報保護体制は進んでいるといえません。個人データが記されたカルテの外部流出、診療室での会話が筒抜けであったりと、プライバシー(個人情報)保護のに向けた取り組みが重要です。

厚生労働省は、「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」公表しています。医療の質を管理・向上させ、お客さま(患者)の個人情報保護を高水準でいかに実施するかが課題となります。

最新医療ITシステムと電子カルテを導入し、医療情報を一元管理し、それを運用する職員の教育と医療の質の向上に力を注ぎ、Pマークを取得した病院があります。

この業界では、(財)医療情報システム開発センターがプライバシーマーク付与認定審査機関です。