政府は今年6月24日の「第2回 総合科学技術・イノベーション会議」で、ハイリスク・ハイインパクトな研究開発を支援する「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」のプログラム・マネージャー12人を決定して以降、順調に会議を重ねています。ImPACTは「最先端研究開発支援プログラム(FIRST)」の後継プログラムで、政府が550億円を拠出するものです。選出されたプログラム・マネージャーと所属、プログラム名は以下の通りです。

伊藤耕三氏(東京大学) 超薄膜化・強靭化「しなやかなタフポリマー」の実現
合田圭介氏(東京大学) セレンディピティの計画的創出による新価値創造
佐野雄二氏(東芝)    ユビキタス・パワーレーザーによる安全・安心・長寿社会の実現
佐橋政司氏(東北大学) 無充電で長期間使用できる究極のエコIT機器の実現
山海嘉之氏(筑波大学) 重介護ゼロ社会を実現する革新的サイバニックシステム
鈴木隆領氏(小島プレス工業) 超高機能構造タンパク質による素材産業革命
田所諭氏(東北大学)   タフ・ロボティクス・チャレンジ
藤田玲子氏(東芝)    核変換による高レベル放射性廃棄物の大幅な低減・資源化
宮田令子氏(名古屋大学) 進化を超える超微量物質の超迅速多項目センシングシステム
八木隆行氏(キヤノン)  イノベーティブな可視化技術による新成長産業の創出
山川義徳氏(NTTデータ経営研究所) 脳情報の可視化と制御による活力溢れる生活の実現
山本喜久氏(国立情報学研究所) 量子人工脳を量子ネットワークでつなぐ高度知識社会基盤の実現

セレンディピティの計画的創出による新価値創造」という研究開発プログラムは、ライフサイエンスにおける「砂浜から一粒の砂金」を高速・正確に発見・解析し、セレンディピティ(偶然で幸運な発見)を計画的に創出する革新的基盤技術の開発を目指しています。そして、グリーンイノベーションおよびライフイノベーションの質的変革を引き起こそうというのですから、夢があり、とても面白そうです。


Keisuke Goda
合田圭介 Ph.D., Physics(理学博士):2001年カリフォルニア大学バークレー校理学部物理学科首席卒業、2007年マサチューセッツ工科大学理学部物理学科博士課程修了、2012年東京大学大学院理学系研究科教授、2014年ImPACT プログラム・マネージャー(JST/東大間のクロスアポイントメント)。世界経済フォーラム(ダボス会議)のヤング・グローバル・リーダーに選出。先端光技術を基軸とした分野横断型研究において世界のトップランナーで、グリーンエネルギーと医療の開拓と価値観の創造に取り組んでいる。

GODA LAB→http://www.goda.chem.s.u-tokyo.ac.jp/
参照: http://www.euglena.jp/news/2014/1113.html

新しいことをするのですから、やってみないと分からないというスタンスは不要です。このような科学的な研究開発では、やってみれば分かるというスタンスの方が楽しく仕事できます。新しいことは常に失敗と隣り合わせで事が進みますから、エジソンの場合もそうでしたが、否定的になる必要はありません。エジソンの言葉をお楽しみください。

I am not discouraged, because every wrong attempt discarded is another step forward.(私は決して挫折などしない。いかなる失敗も新しく一歩前進することになるのだから)


今朝、札幌はすっかりと雪化粧しました。冬の到来です。
今年は残すところ約7週間となりました。早いですね。
大きな笑顔で佳き日々をエンジョイしましょう♫

感謝