大相撲 谷垣氏、断髪式に登場 豪風師匠の尾車親方と交流
(毎日新聞 2020年2月2日)
1日に東京・両国国技館であった元関脇・豪風の押尾川親方の断髪式で、2016年に自転車事故で頸髄(けいずい)を損傷し、政界を引退した前自民党総裁の谷垣禎一氏が大いちょうにはさみを入れた。
元関脇・豪風の大いちょうにはさみを入れる前自民党総裁の谷垣禎一氏=東京・両国国技館で1日午後1時2分、松田嘉徳撮影
押尾川親方の師匠の尾車親方(元大関・琴風)は12年、巡業中に足を滑らせ転倒し、頸髄を損傷した。手術を乗り越えた尾車親方は東京都江東区にある脊髄(せきずい)損傷者専門トレーニングジムでリハビリに励み、現在は歩けるまでに回復した。
こうした経緯を尾車親方が著書「人生8勝7敗 最後に勝てばよい」(潮出版社)につづったところ、読んだ谷垣氏から連絡があり、尾車親方がジムを紹介するなど交流を続けていた。
車いすに乗ったまま土俵上に運ばれた谷垣氏が立ち上がって大いちょうにはさみを入れると、館内から大きな拍手が起こった。花道から見届けた尾車親方は「うれしかった。相撲もリハビリもあきらめなければ自分の限界を超えられる」と話した。【松田嘉徳】
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