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日本橋本店にはお客様に対する基本理念「まごころ」をシンボリックに表現する像として、本館1階中央ホールから吹き抜けの6階に達する天女の像があります。10年の歳月を要したこの像が完成したのは1960年。製作にあたったのは名匠・佐藤玄々氏。京都の妙心寺内にあるアトリエで、弟子らとともに構想・下絵・原形・試作という工程を経ての10年。2000年には大々的に修復工事が。「瑞雲に包まれた天女が花芯に降り立つ瞬間の姿」を捉え実に豪華な『まごころ像』です。


閑話休題(それはさておき)


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ホテルオークラ41階のスターライトでアフタヌーン・ハイティーをいただきながら、もっと均衡と調和を感じさせてくれたら良いのにと思わずにはいられない夕焼けのビル群を眺めました。スタッフの皆さんの心遣いと洗練された会話そして笑顔と気配りが私たちを優しく包んでくれる。窓側に席をキープしてくれたので、マネジャーに礼を述べると『大切な奥さまのための会席でしたので、ご用意させていただきました。』と応えてくれた。彼の笑顔と物腰がとても素的。マネージャーが是非お帰りの際にはご覧くださいと勧めてくれた星夜の景色も印象的でした。ありがとうございます。
それから、1階の静かなるロビーへ。そこには梅の花をイメージしたテーブルと椅子に加えて大倉家所蔵の五月人形が。この男児の健やかな成長を願っての内飾りは、武士の防具である鎧と兜を飾ることで災いから守るよう祈願する意味合いがあります。
大倉喜七郎男爵が、明治以降の日本に存在した貴族の精神を証明するという野心の基に、造り上げたこのホテルも何らかの力により災いから守られているようです。この真向かいにあり大名屋敷の塀に囲まれた合衆国大使館はシンボリックです。

ところで、皇居の周辺に数ある「門」の中の1 つだった虎ノ門は1873(明治6)年に撤去。町名の由来となったこの門の名は、四方に青龍・白虎・朱雀・玄武という獣神を配する四神思想によるもののようです。千代田城の西に位置する虎ノ門は、西の獣神「白虎」にちなんだ命名。

(追記)「天女」に鑑みて
弁財天や、天女達の周囲にある帯の如き布帛は天帯というて飛行の要具である。天人はこの帯に乗つて飛行するのである。勿論天帯といふのは象徴的の言葉で、霊線の事である、霊線をつたうて飛行するの謂である。(出口王仁三郎(1871年8月〜1948年1月)著『月鏡』から引用 https://onidb.info/bview.php?obc=kg342 )
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