「藤原さんへの公開メール」と題されたフリーランス・ジャーナリストーの藤原肇博士(1938年生)と会計士の山根治氏(1942年生)の対話記事を通じて、私たち読者は intelligence のエッセンスを知る機会を得ました。藤原博士によると、先月2月20日(木)に『 山根治ブログ』がバンされたのは、 山根氏に届いた【ご利用停止のお知らせ】メールに記載された理由、すなわち【利用規約 第1.4条(禁止行為)およびlivedoor Blog ガイドライン(禁止事項) に該当していたため】とのことです。『山根治ブログ』が利用できない間、藤原博士はnoteの藤原肇 Hajime Fujiwarに寄稿なさっています。2025年3月13日号「【No.111】 山根治ブログがBANされた訳〜背後に見えるDSの影と、(議論を呼ぶ堀江貴文氏)」から転載させていただきます。

藤原博士の胆識には深く感銘を受けます。無気力や無関心に陥ることなく、3S(スポーツ・スクリーン・セックス)や物価高騰に対応した倹約生活で自分を誤魔化すことなく、一選挙民として日本社会の刷新を求め続けたいと強く願っています。

こうした時代の転換期には、情報の暴露という形を取って、民衆の怒りが爆発して秩序が崩れ、地獄の釜の蓋が開いた状態になり、それまで君臨した支配体制が、断末魔に似た状態を呈すようになる。その一例が大蔵省が解体であり、続いて財務省の解体が叫ばれ、長らく支配し続けた日本の闇の世界に、光が差し込むことにより、デコンストラクションの実現として、世直しが開始するのである。(本文結語より)
前回掲載した【緊急のお知らせ】の通り、「山根治ブログ」がバンされて、掲載記事が全面削除になったために、交信の半分を占める私の記事も抹殺で、一般の読者が読めない状態になった。



幸運にも私の記事の多くは、「NOTEブログ」に転載され、アクセスすることが可能だし、緊急出版に取り掛かるから、「日本のゾンビ政治の病理」の第三巻の形で、アマゾンの電子版で閲覧可能だ。
81GCi39X-SL._SL1500_


「山根治ブログ」がバンされた理由は、山根説では彼の記事が原因で、実名で登場した国税関係者や弁護士などが、名誉棄損だと告訴したからだが、私は権力を操るDSの影の存在を見る。松江地方裁判所において、名誉棄損で訴訟されて、山根さんは裁判長からブログ削除の判決を受けたが、それに不服の訴訟をしたので、一日当たり一万円の遅滞金を課せられ、毎日それが累積するらしい。

だが、裁判に勝訴すれば免責になり、逮捕されないで済む上に、相手の犯罪が逆に明らかになると考えて、山根さんが戦い続けたので、相手は必殺の手口を使った。そこでプロバイダーに手を回し、言論弾圧をしたのだが、これは米国でトランプの発言にツイッターが試みたやり方だから、イーロン・マスクは買収後に、Xに作り変えて関係者をクビにしている。

ポンジ経済を演出しゾンビ政治を支配したDSが、詐欺商売の手口に使って稼ぎ、グローバリズムを推進してから、今を時めく闇世界の紳士たちは、全世界にネットワークを確立している。その末端にホリエモンがいて、彼は詐欺罪で監獄生活をしたが、イーロンマスクを敬愛しており、自分でもロケット事業に挑み、宇宙進出を試みたパイオニアの一人だ。

ホリエモンは俗称で堀江貴文が本名だが、大学生時代にインターネット会社を起業して、東京マザーズに上場しライブドアに改名し、売上高700億円に育てた風雲児である。何しろ、この会社の時価総額が8000億円で、創業CEOの堀江は経営者であり、時代の寵児と言われた彼の武勇伝は、山のように存在するし、株を使ったTOBの手口は有名である。

その一つが日本放送の買収で、フジテレビが絡む乗っ取り劇は、彼の錬金術として代表的であり、複雑な手口を見破ることは、一般の人には困難であっても、山根治には仕組みの解明は朝飯前だ。日本でトップの公認会計士で、世界的にも知られた山根治は、2009年の段階で詐欺の手口を見破り、「ホリエモンの錬金術」として公開し、ブログに発表して話題を集めた。


(記事の最後の「次の記事」を開けば、19回までの全体を読むことが出来る。)
「ホリエモンの錬金術」という記事は、19回も続く膨大な連載であり、途中に煩雑な資料や号外を含むので、読み抜くのが困難な労作だが、その手口は米国の石油投資詐欺に似ている。それは1980年代にウォール街を席巻し、投資詐欺で賑わせたミルケンやボウスキーに似た、巧妙な株の買い占めであり、当時の証券市場を攪乱した事件だった。

ホリエモンは若気の至りから、日本でそれをやってのけたので、刑務所暮らしを体験したが、裏の世界に精通して今を時めくブロガーになり、若者たちの間で人気を集めた。現在は財務省の犬として活躍中だが、それは彼のロケット事業が50億円もの補助金を受け、政府の世話になっているので、税金チュウチュウの醍醐味から、逃れることが出来ないのである。

錬金術を習得するためには、多少の才覚が必要であり、東大から刑務所に行く器用さがあれば、ポンジ経済が盛況な日本で、起業家のパイオニアになれるし、ホリエモンは孫正義はその代表格だ。実は「山根ブログ」の記事を読み、悪戦苦闘して堀江式錬金術の手口を知り、株を分割した手品を通じて、公認会計士の山根治と私は知り合い、親しく文通することになった。

私が記事に注目した理由は、株式分割が1440倍という数字で、これはフィボナッチ数列に属す数であり、買収劇の資金源としてDSの巣窟に陣取る、ウォール街の「禿げ鷹ファンド」が好む聖数だ。私の仕事仲間の一人にT.ブーン・ピケンズがいて、1990年頃に小糸製作所の乗っ取りで、悪名を轟かせたものであるが、その後にエンロン倒産劇の悪夢が蘇り、そこにこの聖数が出没した。

*****

フィボナッチ数は別名で黄金比と呼ばれ、多くの分野で活用されており、由来はピタゴラスの定理にあるるが、メソポタミア文明において、既に利用された法則だし、最も貴重な自然の教えに属す。

フィボナッチ数列の実態は、生命力と結ぶ貴重な数字で、大自然を貫く法則性を体現しており、「人間の力が及ばない自然界を支配する、絶大な威力を秘めた数字」と辞書が書く、魅力に満ちた数字でもある。だから、株式市場でも崇められており、エリオット・カーブを始めとして、相場の周期性を知るのに活用され、私の著書『間脳幻想』はその集大成だし、秘伝を伝える本としても愛読された。



この貴重な宇宙原理については、数学者を始め科学者だけでなく,芸術家や支配者の多くがその価値を認め、ピタゴラスの定理を含むので、ピタゴラス教団だ起源だとしたりする。だが。この原理はメソポタミアでも知られ、測地学や建築に使われて、文明の発展の基盤を支えたし、現在でも学問の最先端領域で、幅広く活用される神秘な数列である。

だから、学問に精通している人なら、この数列に関係する数字が現れ、それが活用さるているケースを見た時に、何かあると閃く場合が多いが、私の場合もそんな体験と結びついた。「山根治ブログ」の記事の中に、株を1440分割したとあり、360度の円を五分割すれは72度で、それはペンタグラムを作るし、20個の黄金の三角形なら、1440になると閃いたのである。

ホリエモンは気が付かないで、無意識に分割したらしいが、昔からこれは詐欺師が使っており、フランスに渡ったジョン・ロウは、アッシニア紙幣を乱発した時に、この魔法の数字を大いに利用した。そんな記事を読んだ記憶が、ホリエモンの錬金術の記事に、注意を向ける動機付けになり、日本でも二世紀遅れの状態で、債券詐欺の手口の使い手によって、旧体制が終わると予見させた。

こんな煩雑なブログ記事を読み、一流の公認会計士の仕事が如何に大変かと実感し、感動してメールしたのだが、会計士の彼は熟知しており、ホリエモンの手口を錬金術と形容していた。だから、四年後に「検証・ホリエモンの錬金術」と題して、前回と同じ19回に亘る連載記事を書き、ペテンの主人公ホリエモンが、如何に絶妙な手口を使ったかを証明した。



*****

それを読んだホリエモンがアメブロに、「山根ブログがおかしなことを言っていて、俺は気が狂いそうだ」と荒れ狂っていたが、正体を見破られた詐欺師やスパイは、相手を襲って殺しかねないほど恨みを抱く。実例が前回の記事にした飯山一郎で、彼は習近平のスパイ役で手羽先だったが、その語源は毛沢東、周恩来に続き、共産党第三位で公安担当の康生の伝記の題が、『龍のかぎ爪』だったことに由来する。


だから、ベンチャー企業を作りドットコム時代を開拓し、新時代を切り開いた点では、ホリエモンの先見性はザッカーバーグ並みで、山根治への積年の恨念の気持ちが、ブログ閉鎖の背景にあった。しかも、彼が白状している通りであり、四年後に書いた「検証・ホリエモンの錬金術」の記事が、彼を発狂寸前に追いやったのならば、この記事の内容が持つ凄さを証明するし、それを理解できる検察官や記者の不在が、日本の後進性と詐欺天国の原因だと分かる。

 これがホリエモンと公認会計士の山根治の間に、どんな因果関係があったかに関し、私の簡単な所感に相当するものだが、ホリエモンの背後に控えるDSにとって、「山根治ブログ」が果たした役割の考察が必要になる。なぜ「山根治ブログ」の記事が、突然の形で全面削除になったかは、興味深い謎解きのテーマであるし、この記事を魚拓で読むことで、言論弾圧にも限界があると分かる上に、それを知れば勇気付けられる。

 情報革命の進展でAIが威力を発揮し、情報操作が簡単に行われて、権力側も反権力側も同様にフェイク情報を流せるので、油断すれば簡単に騙されてしまい、詐欺師のお花畑が広がってしまう。二十一世紀はポンジ経済の最盛期で、既に四半世紀が過ぎており、ゾンビ政治の天国が地上に出現して、乱痴気騒ぎの狼藉が横行するし、魑魅魍魎が我が物顔で振舞い、資本主義は断末魔を迎えている。

 選挙で選ばれていないイーロン・マスクが、幾らトランプの盟友だとは言え、DOGE(米政府効率化省)に陣取り役人の削減に挑み、USAIDの閉鎖や人員縮小を始め、大ナタを振るっている状況は常軌を逸している。特にUSAID(米国国際開発庁)は1961年のケネディ時代に設立された組織で、世界各地で人道支援を行う目的を持つ、アメリカ連邦政府の独立機関だから、やり過ぎは多くの弊害を伴うだろう。

 飢餓に苦しむ国々への食料提供を始め、人権保護や教育支援など内容は多岐に渡り、百カ国以上で活動しているが、米国が豊かな国だった頃に,慈しみと善意を象徴する組織でもあった。だが、設立以来60年以上が経過し、政府と官僚機構が腐敗して、政治家や役人の裏金作りの温床になり、税金が目的外に流用され、援助の名目で堂々と盗む組織になり果てた。

 資本主義という体制下では、寄付と賄賂の区別が困難であり、寄付の名で公金が着服されるし、米国ではそれを節税と名付けて、制度化し富裕層を生んでいるが、社会が豊かだった時代は問題がなかった。それは一部の特権階級にとって、慈善行為の一環として活用し資産作ることが、美徳の一種として賞賛され容認されていたが、格差が広がり社会が貧しくなるに従って、美徳が悪徳に価値転換を遂げている。

 こうした状況の出現に対して、強い危機感が生まれたのは、ウクライナ戦争の支援に見るように援助という美しい名を使い、公金としての税金が着服され、盗まれていることが発覚し始めたせいだ。それは投資の名で投機を行い、投機を粉飾することによって、ポンジ経済(ネズミ講)を投資と装う詐欺行為が、資本主義を蝕んだ病理現象だと多くの人が気づいたからで、それがトランプ革命の成果であった。

 USAID(米国国際開発庁)が経済援助の名目で、巨大な税金を流用して来たが、その多くが賄賂や着服金の形をとって、数十億ドルの規模で盗み取られ、それをトランプ政権は問題視している。その影響が日本にも波及して、岸田政権のウクライナ支援を始め、マスコミ界の買収工作の形での疑惑を生み、津波の威力を伴って押し寄せ、それが財務省解体運動に結びつき、日本の支配体制を揺るがしている。

 最大の疑惑の対象としては、日本における特別会計の存在があり、経済援助を名目に使った政治家の利権と共に、官僚が使う天下りシステムの弊害が、大きな問題を作りだしている。また、「山根治ブログ」が名誉棄損を口実に、突然バンされ閉鎖された理由が、説明できる根拠が見つかると思うので、その件について以下において、解明する必要があるのではないか。

*****

 そこで注目を浴びるものとして、日本でUSAIDに相当するのがJAICA(国際協力機構)であり、これは開発途上国に開発援助(ODA)の形て、政府資金やサービスを提供するシステムだった。この善意に満ちた活動により、多くの人や発展途上国が恩恵を受け、より良い社会環境を手に入れて来たし、日本の評価もその効果のお蔭で、信用と敬愛の気持ちを高めるのに貢献した。

だが、初期の頃は善意に満ちていたが、それを悪用する者が現われて、当初の目的を逸脱するようになってしまい、私利私欲に使う場に変貌するのは、エントロピーが働く世の常で、それが権力者の利権として腐敗した。戦争の償いとして始まったのに、戦後賠償が政治家や政商の利権になって、中抜きやワイロ配分の場になり、巨大な闇の世界を育て上げたが、これは資本の生理に伴う病理現象だった。

利権が利害の対立に移行して、それが究極では戦争になり、敗戦にまつわる混乱の時期には、破壊と略奪行為が横行するが、その変種が隠匿物資の闇市だし、戦時賠償という異例の経済環境を生む。戦争は一部の人や組織には、最大のビジネスの機会を提供し、けた外れの利益をもたらすために、それを扱う者を死の商人と呼ぶが、そこに政治家や役人が加わって、特権と結びついた成金を生む。

狡猾な頭脳を持つユダヤ系が公有財産を私物化する形で、高級官僚を中心に財閥を作るケースに対し、それをスラブ民族の間でオルガルヒと呼ぶが、最近では資本主義体制の国でも目立っている。その一種がM資金のケースで、コメントメール108で示した極秘文書は、大蔵省が関係する償還金だが、闇の世界で動く秘密資金として、限られた日本人だけがその存在を知り、それを巡って詐欺商売が蠢く。
picture_0
picture_1

これに並行して存在するのが、大蔵省が密に運営した特別会計で、この秘密の解明を試みた石井紘基議員は、謎に包まれた形で暗殺されており、事件は有耶無耶な形で葬られ、迷宮入りになったまま放置された。それに続くものがODAであり、主としてJAICAが扱う政府援助資金は閣議決定で行われる者も多く、その決算は実に不明瞭だし、海外が舞台になったいる関もあって秘密厳守の伝統が非常に強い。
そうした事情があるために、ジャーナリズムに人材がおらず、公文書が露見するケースもなく、真空地帯になっているので、巨大な資金が動いているが、これまで追及されることはなかった。だが、小池百合子の学歴詐称で、エジプトでの事件に注目が集まり、若き日の小池のパートナーでもあった、ビジネスに不慣れで欲が深い空手が商売の岡本秀樹は、三菱商事とキックバックの契約書を取り交わした。
ビジネスに慣れた者ならば、こんなヘマはしないものだが、岡本は借金をする担保として、この契約書を使ったのであり、そのために秘密取引がバレて、キックバックの内容が露見している。三菱商事の平木重機部長のサイン入りで、岡本が受け取るコミッションは、日本政府負担(円借款375億円) 1%であり、金額としては3億7500万円だし、その他の関係者もキックバックが存在する。
picture_2
picture_3

この事業計画は「ベネスエフ・セメント工場」で、建設費用は459億円であるが、間に立った政治家は渡部恒三議員で、彼は商工族として知られるし、外務官僚の三宅和助の名前もある。一般に発展途上国の援助では、コミッションが三割だとされ、日本側の取り分は半分らしいが、首相や大臣にとって甘い蜜であり、一度味わうと癖になるらしくそこに大臣病の原因がある。

安倍晋三は長期政権を維持して、彼の在任期間に62兆円も、ODA資金をばら撒き、キックバックはオフショア口座にため込んだらしいが、その手口は祖父伝来の物だという。岸信介はインドネシアの石油が利権で、日石の中に事務所を持っていたし、ドイツのデュッセルドルフの日本館には、川部秘書がマネジャー役としており、商社マンの間にネットワークを築いていた。

だが、情報革命の進展に従う形で、守られたタブーが破られて、秘密の漏洩が目覚ましい形て進み、スキャンダルが次々と発覚して、それまで隠されてきた不正が、白日の下に晒され出す時代が始まった。それが現在の自公体制であり、内部分裂による不信の蔓延で、組織の維持が不可能なまでに陥って、自壊現象の進行が止められず、恥も外聞も消え失せてしまい、醜態な状態を晒け出している。

こうした時代の転換期には、情報の暴露という形を取って、民衆の怒りが爆発して秩序が崩れ、地獄の釜の蓋が開いた状態になり、それまで君臨した支配体制が、断末魔に似た状態を呈すようになる。その一例が大蔵省が解体であり、続いて財務省の解体が叫ばれ、長らく支配し続けた日本の闇の世界に、光が差し込むことにより、デコンストラクションの実現として、世直しが開始するのである。
c1561bd8