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「藤原さんへの公開メール」と題されたフリーランス・ジャーナリストーの藤原肇博士(1938年生)と会計士の山根治氏(1942年生)の対話記事を通じて、私たち読者は intelligence のエッセンスを知る機会を得ました。藤原博士によると、2025年2月20日(木)に『 山根治ブログ』がバンされたのは、 山根氏に届いた【ご利用停止のお知らせ】メールに記載された理由、すなわち【利用規約 第1.4条(禁止行為)およびlivedoor Blog ガイドライン(禁止事項) に該当していたため】とのことです。『山根治ブログ』が利用できない間、藤原博士はnoteの藤原肇 Hajime Fujiwarに寄稿なさっています。2025年5月4日号「【No.116】腰抜けメディアと国賊首相」から転載させていただきます。そこでは、山根氏から藤原博士に届いた【藤原肇さんへの公開メール − (181)】が公開されています。「人生は短く、人為は長く、機会は逃げやすく、実験は危険を伴い、論証はむずかしい。医師は正しと思うことをなすだけでなく、患者や看護人や外的状況に助けられることが必要である」“Life is short, and Art [of medicine] long; the crisis fleeting; experience perilous, and decision difficult. The physician must not only be prepared to do what is right himself, but also to make the patient, the attendants and the externals cooperate.” と例えられるアフォリズムがお二人の交流から伝わります。
【No.116】腰抜けメディアと国賊首相

 結論だけを書くならば日本の現状は悲惨であり、与党も野党も国民の幸せを忘れ去って、政界は反日邪教に乗っ取られ、売国奴集団のお花畑である。それが集約したのが大阪で、母体の腫瘍部分が腐乱し、自民党を食い尽くした維新が商都を拝金主義で固め、「ナニワ金融道」の王国を築いている。

 かつては商人が「懐徳堂」を作り、富永仲基や山片蟠桃のような傑物を生み、大阪の父と呼ばれた関一を市長に持ち、商都を築いたのが大阪市民だった。だが、戦後の大阪は没落の一途で、生産よりも享楽にうつつを抜かし、混乱と迷走で狂乱状態で、大阪市政は維新の利権になり、詐欺師集団の餌食になった。

 しかも、維新は日本財団の傀儡で、大阪を根城にしているが、瀬戸内海は玄界灘の入り江だし、半島の居留民が住み着いた京阪神は弥生文化の砦でもある。フォッサマグナから西は、農耕民の弥生文化圏で、文化的に大陸や半島の影響が強く、その東部に住む縄文人は、採取と移住生活をする日本の原住民だ。

 瀬戸内海を取り囲む形で、弥生文化圏が広がって、そこに弥生人が住み着き、平野部に作った水利施設を利用し、稲作文化と集落生活を営んだ。弥生系の日本人の生活は、農耕と道具を利用する文化で、船や銃器などのハードウエアに親和性が強く、それが弥生人の特性として、組織力を使う歴史の記録を残した。

 だから、九州から中国地方にかけ、古代神話が風土記として残り、近畿地方に古墳や王朝が生まれ、それが古代史の骨格になった。権力には暴力が伴から、それを集約した山口組は、筑豊から神戸に移ているが、吉田磯吉は神戸の港を足場に、大組織を作った物語として、私は対談した後で狩野健治から聞いた。



 戦後の後継者の三代目が、神戸藝能社を作ったとか、半島の白丁藝能を手本に、美空ひばりや鶴田浩二を売り出し、それで荒稼ぎをした話に繋がる。また、大阪ではお笑いの吉本興業が、アチャコやエンタツで戦前の興行界を席巻したとか、そんな話を聞いたけれど愚劣な世界の物語だから忘れてしまった。

 ところが世紀末になり、中曽根バブルの後遺症のせいで、日本の世情が狂い始めて、オウム事件やオカルトが流行し、大阪を中心に維新運動がはびこり出した。関西のテレビ界が狂い出し、口先三寸の橋下徹や漫才師が脚光を浴び、横山ノックが大阪府知事になり、続いて橋下が大阪市長になって、維新の「ええじゃないか」が大阪を包んだ。

 大阪維新の会の背後には、戦前のファシスト運動を指揮した、笹川良一の平和財団が控えていて、日本財団や東京財団を名乗るが、その背後には国際勝共連合がいた。また、竹中平蔵が理事長だった東京財団は、日本財団の舎弟であり、本来は阪神財団と名乗るべきで、笹川良一は岸信介と並び勝共連合の生みの親だし、IFVOCはDSの突撃隊だった。

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 大阪市長や府知事の顔ぶれは、魑魅魍魎のオンパレードで、元大阪市長の松井一郎の父親が、笹川良一の運転手であり、市長と府知事を行き来した。同じことは橋下徹でもあり、大阪都構想は詐欺話だから、否定された段階で維新は解散、橋下は辞職して当然だったが、橋下にハシシタとルビをふったのは、私と副島隆彦の二人だけだった。

 竹中平蔵の狡猾ぶりは慶応大の教授時代から、悪辣ぶりで悪名が高く、太平洋を股に往復し脱税していた話として、『小泉純一郎と日本の病理』に書いた。彼が使った姑息な手口は、万引きの常習犯に似て、姑息と形容できるものだから、詐欺師の天国の米国では、噴飯もののレベルに属していた。

<・・・それにしても、 竹中の住民票操作による税金逃れという蓄財術に至っては、そのセコさに唖然とさせられてしまう。『週刊ポスト』の記事によると、慶応大学助教授時代の竹中平蔵先生は、「 1 月1日に日本に住んでいなければ、住民税は支払わなくてもよい」と同僚たちに吹聴していた。そして、ハーバード大学の客員准教授の地位を利用して、日本とアメリカの間を半年毎にせっせと往復することで、税金を払わないよう太平洋上での戸籍の移転を実行していたのである。その履歴は次の とおりである。
1989年7 月に米国に転居 1990 年 4 月に東京に転居。 1992 年 7 月に米国に転居。 1994 年 6 月に神奈川県藤沢市に転居。 1994 年 10 月に 米国に転居。 1995 年 5 月に神奈川県藤沢市に転居。 1995 年 11 月に米国に転居。1996 年 3 月に神奈川県藤沢市に転居。
 果たしてこれが、税金を扱う監督官庁において、その最高責任者がする蓄財術であろうか? こんな幼稚な手口が、経済学者が考える節税法だろうか? この問題を国会で取り上げた民主党 議員が、納税証明書の公表を 求めたのに対し、竹中大臣は「アメリカでは閣僚の納税証明書の公表が義務付けられているが、日本ではそうではない」という屁理屈を言って公表を拒否した。あきれ果てた話である。この程度の人間を外資が本気で「 代理人」にするわけがなく、せいぜい「使い走り」にすぎないのが妥当であり、同じ意味で、小泉の「聖域だらけ改革」の使い走りであろう。・・・ >
『小泉純一郎と日本の病理』

 こんな程度のチンケな学者が、有識者会議で頭角を現し、小泉内閣では総務大臣や郵政民営化担当大臣をやり、日本の富を外国のハゲタカに、安値で叩き売る売国奴を演じた。しかも、パソナの社長に就任して、日本人の派遣労働者化を図り、利権漁りで荒稼ぎを試み、維新の会のペテン師を利用することで、大阪万博でも荒稼ぎしている。



 これが大阪を舞台に使った、竹中や維新の会の乱行だが、その背後には日本財団と結びついた、統一教会の姿が見え隠れし、更にそれを操るDSの存在が遠望できる。

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 ここまで書き進んでいたところに、山根さんからのメールが届き、それは前回の [No.115] で、ホリエモンの荒稼ぎについて触れ、総括した記事への補足だった。チャートは非常に明晰であり、相関関係が示されているだけでなく、これまで日本では知られず、報道もれずに秘せられていた、疑惑の全体像が展望できる。

 それは島根県の松江を中心にして、大陸で展開したアヘン問題を始め、石井部隊による細菌戦工作に、島根県知事の田辺長右衛門と、その子分の竹下登や青木幹雄が関与していた。しかも、田部鶴之助がチフスの研究で、731部隊に関係していたり、安倍晋三や光永義仁を始め、ホリエモンや北尾吉孝も勢揃いしている。

 この奇妙な系統図には、ゴルバチョフを始めとして、ゴールドマンサックスやvonオットー大公など、DSに連なる顔ぶれが並び、世界の影の支配者がおり、成程と思わせる内容である。これは僻地として看過された島根県が、戦前の大陸侵略史において、満州に利権を築いた山口県と並び、極めて重要な役割を演じ、犯罪に加担していたことを示す、実に興味深い証明書でもある。
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 松江の雑賀町生まれた若槻礼次郎は、東京帝大法学部を首席で出て、大藏省の官僚から政治家になった後で、蔵相や内相を歴任し首相になった。大臣時代の彼の業績として、普通選挙法や治安維持法があるから、毀誉褒貶が多いために、政治家としてのイマイチで、政治家としては目立たない人物だった。

 だが、彼が首相を投げ出した後で、内閣を引き受けた犬養毅首相は、515事件で暗殺されており、国内にファシズムが広がって、日本の大陸侵略が本格化する。1937年の第二次上海事変は、中支攻略作戦に踏み迷って、南進作戦への大転換に導き、太平洋戦争で米国と戦い、原爆二発で日本は無条件降伏した。



 この間に傀儡の満州国に陣取り、日本版アヘン戦争をしたのが、関東軍の東条や植民官僚の岸信介で、「満州は日本の生命線」と叫び、大日本帝国を滅亡させた。日本を占領したGHQの手で、東条英機は死刑になったが、CIAのスパイになった岸信介は、敗戦四年後に首相になって、親米路線で自民党を率い、日本を米国の属領化している。

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 自民党には二つの系統があり、自由経済を好む宏池会系が、中小企業や自営業を基盤にし、官僚統制を指向する清和会系は、国家主義的な性格が濃厚で、戦前回帰の路線を好んでいた。そして、戦後80年間のほとんどは、自民党が政権を支配して、前半の多くは宏池会が君臨し、経済成長路線を突き進み、最近の過去30年間は、清話会系がゾンビ政治を続けた。

 清話会系の中枢骨格には、満州人脈の巨魁の岸信介に続く、娘婿の安倍晋太郎がいて、その息子の安倍晋三に続いており、安倍晋三は岸の孫だから、三代続きの世襲家系の統治だ。しかも、朝鮮半島の対岸の山口県で、世襲で政治家を出す家系は,三代揃ってムーニーが取りついて背後から操り、反日邪教の巣窟になって、それで首相の安倍晋三が、天誅で哀れな最後を遂げている。

 こんな無惨な事件が起きて、迷宮入りになった理由は、清和会の暴政で乱れ切り、日本が亡国の淵を転落したからで、その原因は首相の安倍の不見識に、由来していたのは確かだ。満州アヘンと密着した岸信介の孫で、首相になった安倍晋三が、自衛隊の戦闘機の731号機に乗って、サムズアップしていた写真の存在は、そのおぞましさを物語り、愚行は「天知り,地知る」の領域だった。

 安倍晋三が小泉内閣時代に、官房副長官に抜擢されて、権力の持つ魔力に幻惑され、言論弾圧に明け暮れた話や、幹事長や官房長官として、不正行為をしていたのに、首相になった経緯は、『さらば暴政』で検証した。また、安倍がロスに遊学した頃から、統一教会の朴東宣の面倒を受けたし、父親の秘書官だった時に、いかがわしい仕事をこなして、首相になった話は『ゾンビ政治とポンジ経済の劇場』に詳述した。



 ただ、これらの著書に書き忘れた、重大な見落とし事件として、改めてここに取り上げたいことに、2013年5月の仙台の基地で、安倍が犯した愚劣な行動に関し、触れておかないわけにはいかない。それは東北大震災の被災地に、首相として訪問した途中で、安倍は航空自衛隊の訓練基地を訪れ、飛行機の操縦席に座って、親指をかざす写真を撮影した。

 ところが、その飛行機の番号が731で、悪魔の石井部隊と同じであり、その写真が共同通信によって配信され、全世界で物議を巻き起こした。ワシントンの情報誌の『ネルソン・レポート』は、「これはドイツの首相が、ナチス親衛隊の制服を着て、現れたに等しい愚行だ」と書いて、安倍の愚行を嘲笑した。

 当然すぎる反応であったが、韓国では安倍の写真を取り上げ、批判の記事を書いたと共同は報じたが、日本で事の重大さに気づかず、何事もなかったかのように、スルーしてしまったのである。何という鈍感さかと思うが、報告された韓国の反応に比べ、実に情けないと思うのだが、こんな情報感覚のままでいて、果たして許されるであろうか。

<・・・韓国の夕刊紙・文化日報は14日、「731と書かれた練習機に乗った安倍、歴史挑発波紋」と1面トップで報道。「生体実験の名誉回復狙う? 軍国主義の亡霊を呼び覚ますのか」との見出しの別の記事で、731部隊を詳しく説明した。他の韓国紙も15日に一斉に報じた。中央日報は「731部隊まで動員した安倍の極右妄動」と題した社説で、「支持層の結束を狙った計算された演出ではないのか」といぶかった。・・・>

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 これは日本人全体にとって、恥さらしの愚行だったが、731部隊と同じ番号を持つ自衛隊機に乗って笑う首相に、その軽率さを強く戒めて、辞職を勧告する社説は、どこの新聞にも見かけなかった。こんなバカ男を首相にして、経済大国を名乗るのは愚かだが、筆誅を加える記者が一人もおらず、長期政権を許したことの罪は、「万死に当たる行為」ではないか。

 そのせいで、憲政史上最長の政権が生まれ、嘘と改竄まみれゾンビ政治が、社会を徹底的に破壊しつくし、日本を亡国の淵に追いやり、若い世代が希望を抱けない、未来のないポンコツ国家にしてしまった。それはゾンビ政治に対し、筆誅を加える勇気のない、腰抜けメディアのせいであり、こんなジャーナリズムしか持てないなら、日本人には希望が待てない。

 それを見通したかのように、反日邪教の広告塔になり、日本を売り渡した国賊の安倍が、射殺され翌日の朝刊紙は、全員一致で同じ見出しで、この天誅事件を報道したのだ。

大手5紙、異例の全く同じ見出しで話題 「安倍元首相 撃たれ死亡」一面で報じる | ORICON NEWS

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