『夢幻の領域へ』

敬愛する藤原肇博士の新刊『夢幻の領域へ』が上梓されました。タイトルに触れた瞬間、そして一気に読み終えた今、私の中に確信が芽生えています。これは、人生に迷っている若い方々へ、博士からの静かで力強い贈り物に他なりません。

「夢幻」という言葉には、一見すると儚さが漂います。しかし、本書を拝読し、それが「セレンディピティ(思いもよらなかった偶然がもたらす幸運)」をテーマにした旅の記録であることを知ると、その意味は一変しました。未知の世界へ旅立ち、自らの手で青い鳥を探す。それは、無限の可能性に満ちた「夢幻の領域」への招待状なのです。

お若い方々への羅針盤
お若い方は、とかく人生に「正解」を求めがちです。しかし、人生に正解も不正解もありません。本書を読み、ふと気になる事項を見つけ、「なぜだろう?」と考え、オリジナルを探求し、行動に移す。技術や知識だけでなく、自分の頭で考え始めることこそが人生の始まりであり、醍醐味であると、博士は長年の著作を通じて語り続けてこられました。

本書は、その哲学する姿勢と、行動した結果として独創性が生まれやすい環境に自らを置くことを示唆しています。コス島、ルルド、北投温泉など、世界のエネルギースポットを巡る旅の記録は、単なる紀行文ではありません。詩情豊かな文体と博物学的な好奇心に満ちた洞察が共存し、自然現象の謎を解き明かす過程には、生き生きとした知恵と人生の奥義が宿っています。

Amazonの書評で「Ramses II」氏が「ゲーテを感じさせる知的好奇心に満ちた洞察」と評した通り、藤原博士は旅を通じて「哲学する姿勢」と「行動」の大切さを静かに語りかけているのです。

「人生を爽やかに生きる道」への贈りもの
1980年刊の『日本脱藩のすすめ』に触発されて自己教育の道を歩み始めた私にとって、この新刊は、博士からの新たな贈りもののように感じられました。深い喜びと感謝に満ちています。

「今だけ、カネだけ、自分だけ」という時代精神に飲み込まれることなく、なぜ人生を爽やかに生きるのか。2021年12月30日の宇宙巡礼掲示板に、博士は『こういった寛ぎに満ちた心の余裕が、...人生を爽やかに生きる道だと思う、今日この頃です』と記載されています。

博士が語る「人生を爽やかに生きる道」は、ご自身の「秘められた実像」であり、若い世代への贈り物として著作群があることを知り、「厳冬に耐え抜き、大自然が歓喜に満ちる春」のような野心(のごころ)を感じたものです。

『夢幻の領域へ』は、若者たちへの優しくも力強いエールです。厳しい冬を耐え抜き、大自然が歓喜に満ちる春を迎えるがごとく、皆さんもこの本を手に取り、自分だけのセレンディップの旅に出てみませんか。
【新刊のお知らせ】『夢幻の領域へ』
(藤原肇 Hajime Fujiwara 2025年9月2日 23:30)
 皆さん、最近の東京の街を歩くと、そんな名前のブーティックを始め、喫茶店などを見かけることがあるので、心当たりがあるかもしれませんが、セレンディピティ(Serendipity)という言葉をご存じですか。これは「思いもよらなかった偶然がもたらす幸運」を意味し、とても興味深い謂れを持つ言葉で、その起源は18世紀の英国の政治家だったウォーポールに由来します。 その歴史をたどって見れば、ウォーポールが書いた童話「セレンディップの3人の王子たち」に語源があり、そこに登場する王子たちが未知の世界に向けて旅に出て色んな体験をし、知恵や洞察力を駆使して幸運な偶然を引き寄せた物語に由来しています。また、話の真意は予期せしない偶然により、幸運な発見や良い結果をもたらすことを意味します。より具体的に言うならば、探していなかったものが偶然に見つかったり、予想外の閃きによって、新たなアイデアが生まれたりすることを指しています。

 セレンディップは今ではスリランカと呼ぶ、セイロン島にあった架空の王国の王子たちが試みた旅行で、数多くの体験をして帰国するという、この旅を通じ色んな収穫を得た冒険談です。

 そして、この物語を読んだ英国の若者たちが、未知の世界に出かけたことで、その成果として大英帝国が生まれ、パックスブリタニカが成立したとも言います。

 セレンディビティの基礎には、単に偶然だけでなくて、それを活かすための「気づき」や「行動」が重要で、積極的に動き新しいことに興味を持てば、偶然の出会いを引き寄せるという教訓を含み、それを実行した人にニュートンやダーウィンがいました。だから、青年は旅に出ることが必要なのです。
 旅に出て異なる分野の人々と交流したり、色々な情報に触れることによって、新たな発見やアイデアが生まれ、それを記録して何故かを考えたが故に、「万有引力の法則」や「進化論」が生まれたのです。

 現在ではユーチューバーが活躍して、現地報告をしてくれ参考になりますが、一工夫すれするだで、『種の起源』になるのに惜しいと思うものも多く、ダーウィンの旅行記とキプリングの『少年キム』の中間を目指し、この本を纒て見たつもリです。だから、本書は私のセレンディップの旅の記録であり、若い世代の新しい旅への門出に役に立てば嬉しい限りです。

 本書の構成は次の五章からなり、ずれれもカラーフルな写真を豊富に含み、雑誌に掲載されたものです。

第一章; ヒポクラテスの故郷と西洋医学の源流を求めて
第二章; ルルドの泉の秘密を求めての巡礼紀行
第三章; 世界屈指の名湯・北投温泉(アジアのルルド)
第四章; 不老長寿の仙人薬「霊芝」
第五章; すべての頂に憩いあり

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 それぞれの章の末尾に【休憩所】を設けて、本文で説明し切れなかったことを始め、関連事項や背景描写を付け加えることで、ゲシュタルト効果を高めるように工夫しました。
また、個人的な追想記事を多くふくために、煩わしいという印象を与えるかも知れませんが、こうした記述は向学心が強く、情緒の世界に敏感な若い世代にとって必要だと考え、敢えて物語や童話に近いスタイルで書いたつもりです。

 「あとがき」を使ってスタンだリアンについて触れ、文学博士になるノウハウに関して、誰も触れたことのない可なり際どいことを書き、その筋の人には顰蹙されるかも知れません。だが、これは剣法の「水月」の教えに似て、分かってみると尤もであり.何だそんなことかと思う人もいることでしょう。
 そうした人にとって次に読む本は、世阿弥の『風姿花伝』あたりでしょうから、仲介としてお役に立てて何よりも嬉しい限りです.また、機会があったらギリシアのコス島を始め、ピレネーの山裾のルルドの泉を訪れたり、私を魅惑して何度も訪問したドロミテや、簡単に行ける北投温泉の素晴らしい温水を満喫して、健康で爽やかな人生を楽しんで下さい。
 私もあと僅かで米寿を迎えますが、それは副交感神経に安らぎを与えるマグネシウムと共に、生命力を活性化するシリカに富む水のお陰でした。日本の政府はゾンビ政策で、野菜やコメを滅茶苦茶にしてしまい、種子法を改悪して野菜や果物の次の世代に対して、破壊的な愚策をし続けてしまいました。
 私は水のシンクタンクで働いたし。国際石油企業でも仕事をしているだけでなく,自らアメリカで石油開会社も経営したが、最後には石油が噴出して止まらなくなり、大変な環境汚染を発生させてしまい、それでビジネスを止めたという苦い経験もありますが、地質学を専攻して道楽の博物学に親しんで、楽しい人生を堪能できたことに感謝しています。
 多分に博物趣味の感じを漂わせている「夢」の世界」にようこそ。そして、セレンディピティら満ちた旅を楽しんで下さい。
『夢幻の領域へ』 (2)
生彩ある人生