前回、藤原肇博士の「『高市早苗という病』の診断と病根の処理手配」【#145-A】を紹介しました。
今回紹介する【#145-B】で、藤原博士は、ピーター・ティール氏と高市氏の面談を出発点に、ナチス・ドイツの「長いナイフの夜」、トランスヒューマニズム、そして日本の政治へと議論を広げています。
藤原博士の文章には、知識の上に見識を重ね、さらに勇気を加えた「胆識」があると私は思います。ティール氏の思想から、PHP運動、松下政経塾、統一教会へと目を向け、政治の背後にある思想や組織のつながりを問う。その視点には、読む者を立ち止まらせる力があります。
ただし、博士自身が「直観」と書いているように、それぞれのつながりを裏づける根拠が、この記事で十分に示されているわけではありません。大胆な仮説として受け止めています。
また、政治家の性的指向をほのめかす記述があります。しかし、性的指向は批判の材料ではありません。公にするかどうかも、本人が選ぶことです。誠実さや権力の使い方は、その人の性的指向から判断できません。一方、誰との関係であれ、私的な関係によって公的な判断がゆがめられ、利益相反や権力の濫用につながる具体的な行為があれば、それは検証されるべきだと考えます。
エプスタイン事件について問われるべきは、子どもへの性的搾取と、そこに誰がどのような行為で関与したのかという事実です。誰かの性的指向を取り沙汰することとは、別の問題だと考えます。
為政者に問われるべきは、どのような思想に拠り、何を語り、何をしてきたかです。**誰を愛したかではなく、何をしたか。**その一点を見失わずに読みたいと思います。
事実として確かめられることと、筆者の推測や直観とを分けながら、お読みいただければと思います。なぜ博士が技術と権力の結びつきに強い危機感を抱いているのか。その問題意識に触れる手がかりとして紹介します。
【転載者注】
本文中の「長いサーベルの夜」(Nacht der langen Messer)は、日本では一般に「長いナイフの夜」と訳されています。
本文の「マクスウェル」は、エプスタイン事件に関わり、未成年者の性的人身取引に関わる罪で有罪判決を受けたギレーヌ・マクスウェル氏、あるいはその父で英国の新聞経営者だったロバート・マクスウェル氏を指すものと思われます。ロバート氏とイスラエルの情報機関との関わりについては諸説ありますが、公式に確認された事実ではありません。
本文には、政治家の性的指向をほのめかす記述が含まれています。この点についての転載者の考えは、冒頭の紹介文に記したとおりです。(以上)
▶︎【#145-B】「高市早苗という病」の診断と病根の処理手配
『AIと読み解く文明の終焉と新生』の第十章では、エプスタイン事件の解明を展開したが、そこに国家機密の簒奪や漏洩について、モサドのスパイだったマクスウェルとの関連で、パランティアのピーター・ティールについて論じた。また、ティールついてウイキペディアを開けば、「米国の起業家、投資家。PayPal、OpenAI、Palantir共同創業者。トランプの元政策顧問。ビルダーバーグ会議運営委員メンバー」とあり、そんな程度の情報に関しては、記事を執筆する前に熟知していた。
だが、この男がなぜこの時期に訪日し、高市に会った理由を知れば、将来における展望を予想出ると考えて、彼の複雑怪奇な私生活に関し、パートナーのDanzeisenを調べてみた。そうしたら、< Danzeisen married Peter Thiel, who is described as his best friend, in 2017 >とあり、この夫婦は揃って高市に面談し、記念の写真を官邸で撮影していた。
この写真を見て閃いたのは、「長いサーベルの夜」の話で、Nacht der langen Messerは、1934年6月30日から7月2日にかけて、ナチス・ドイツの政権党内で行われた大規模な粛清事件である。ヒトラーは権力闘争において、ライバルになる政敵を一斉に暗殺・逮捕し、突撃隊(SA)の最高幹部のエルンスト・レームを始め、数百人が殺害された不可解な事件だが、それで突撃隊(SA)は実権を失い、親衛隊(SS)がナチス党内で台頭しており、これは異常精神たちの間で起きた内部抗争だ。
私はティールに対し偏見を持ち、トランスヒューマニストの彼が、非常に危険な思想の持主で、要注意だと考えた理由は、ハクスレーの本を読んだ時に、ナチズムがトランスヒューマン思想に属すと直観したのだ。PHP運動はその分派に属しており、松下政経塾はその修行施設だし、原理研究会もその仲間であって、その半島本部が統一教会で、高市は政経塾の出身者である。
本書の第五章にはゲイとされた野田佳彦や、ヤンキー時代の高市早苗について扱い、重要な傍証としての写真と共に、真相を仄めかした記事が書いてある。しかも、野田も高市も松下政経塾の出身で、政経塾が異常性愛者の巣窟であり、それを論じた『愚者の天国とゾンビ地獄』の記事を引用し、「東京タイムス」の本澤二郎元政治部長との対話が収録されている。
これ以上の詳細に触れるなら、バンされ削られる怖れがあり、その危険を回避するために、大事なこと脚注に書く教訓に従い、本書を編集している関係で、ここでペンを置かざるを得ない。後は読者の想像力に任せるが、本書『瀕死の日本と狂乱する世界』の「あとがき」として、追加した#145のAとBの記事は、近く電子版に付け加える予定である。





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